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2020-01-01から1年間の記事一覧

【基礎から学ぶ】大動脈の分岐【解剖生理学】

「大動脈の分岐」についてまとめます。 上行大動脈 大動脈弓 胸大動脈 腹大動脈 大動脈は左心室から出て総頚動脈の分岐部までになります。 上行大動脈・大動脈弓・下行大動脈に分けられ、 下行大動脈はさらに「胸大動脈」「腹大動脈」に分けられます。 上行…

【基礎から学ぶ】冠状動脈【解剖生理学】

「冠状動脈」についてまとめます。 冠状動脈:栄養血管(酸素・栄養を送る) 大動脈基部(上行大動脈・大動脈弁の後ろ)から分岐 右冠状動脈:後下行枝(後室間枝)→右房・右室・左室下壁 左冠状動脈:左回旋枝(回旋枝・後枝)→左房・左室側壁 :左前下行枝…

【基礎から学ぶ】体循環と肺循環【解剖生理学】

「体循環と肺循環」についてまとめます。 循環とは 体循環(大循環) 肺循環(小循環) 循環とは 生命の維持に必要な酸素・栄養素・ホルモンなどが細胞に運ばれ戻ってくること 動脈:心臓から出ていく血管 静脈:心臓に戻ってくる血管 動脈血:酸素を多く含…

【基礎から学ぶ】刺激伝導系【解剖生理学】

「刺激伝導系」についてまとめます。 刺激伝導系(興奮伝導系) 洞房結節(洞結節) 房室結節(田原結節) 房室束(ヒス束) 右脚・左脚 プルキンエ線維 刺激伝導系(興奮伝導系) ・自ら活動電位を生み出す(自動能)特殊心筋 ・刺激伝導系の刺激を受け、固…

【基礎から学ぶ】心臓【解剖生理学】

「心臓」についてまとめます。 構造 心臓壁 心房 弁 構造 位置:少し左側 高さ:第2肋骨と第5肋骨の間 後方:食道 下方:横隔膜 両側:肺 重さ:250g 大きさ:握りこぶし程度 上端:心底(心基部) 下端:心尖 心臓壁 ・心内膜:単層扁平上皮 (上皮細胞に…

【基礎から学ぶ】血小板と止血【解剖生理学】

「血小板」についてまとめます。 血小板 一次止血 二次止血 血液凝固因子 線溶(線維素溶解) 血小板 骨髄(造血管細胞)→巨核球→血小板 無核 数:12~40万/㎣ 寿命:7~10日 一次止血 ・血管攣縮 ・血小板血栓:血小板が凝集し血栓を作る (※出血時間:血小…

【基礎から学ぶ】白血球【解剖生理学】

「白血球」についてまとめます。 白血球 顆粒球 無顆粒球 白血球 数:5000~9000個/m㎥ 核を持つ 顆粒球・無顆粒球に分けられ、 好中球・好酸球・好塩基球・リンパ球・単球の5種類がある 顆粒球 ・好中球(70%):貪食(細菌)・急性炎症反応 ・好酸球(3…

【基礎から学ぶ】赤血球【解剖生理学】

「赤血球」についてまとめます。 赤血球 成熟過程 ヘモグロビン 赤血球沈降速度(赤沈・血沈) 赤血球 形:中央がくぼんだ円板状 直径:7㎛ 厚さ:約1㎛ 個数:(男;500万/mm3、女;450万/mm3) 血球成分の99%以上が赤血球 ヘモグロビンを含む ※赤血球は無…

【基礎から学ぶ】血漿【解剖生理学】

「血漿」についてまとめます。 血漿とは 血漿の成分 血漿タンパク質 A/G比(アルブミン/グロブリン比) 血漿の役割 血漿とは ・血液のうちの血球(細胞)以外の成分 ・血液の55%を占める ・遠心分離することにより得られる ・淡黄色 血漿の成分 水(90%) …

【基礎から学ぶ】血液の概要【解剖生理学】

「血液」についてまとめます。 血液の性質 血液の構成 血液の性質 量:5ℓ 体重の1/13(7%) 比重:1.06 pH:7.4±0.05(弱アルカリ性) PaCO2:40±5torr(mmHg) PaO2:90±10torr(mmHg) 血液の構成 血液=血漿(血液成分)+血球(細胞成分) ※ヘマトク…

【基礎から学ぶ】スカルパ三角【解剖生理学】

「スカルパ三角」についてまとめます。 スカルパ三角(大腿三角) 通過するもの スカルパ三角(大腿三角) 鼠径靭帯・縫工筋・長内転筋により囲まれる領域 通過するもの ・大腿動脈/静脈・大腿神経・リンパ管 ・底面に腸腰筋・恥骨筋がある ※大腿動脈拍動部 …

【基礎から学ぶ】大坐骨孔・小坐骨孔【解剖生理学】

「大坐骨孔・小坐骨孔」についてまとめます。 大坐骨孔 小坐骨孔 大坐骨孔 大坐骨切痕・仙棘靭帯・仙結節靭帯で構成される空間。 ※仙棘靭帯:仙骨下部から坐骨棘 ※仙結節靭帯:仙骨下部から坐骨結節 梨状筋より上か下かにより「梨状筋上孔」と「梨状筋下孔」…

【基礎から学ぶ】仙骨神経叢【解剖生理学】

「仙骨神経叢」についてまとめます。 上殿神経(L4~S1) 下殿神経(L5~S2) 筋枝 後大腿皮神経(S1~S3) 陰部神経(S2~4) 坐骨神経(L4~S3) 総腓骨神経(L4~S2) 深腓骨神経 浅腓骨神経 脛骨神経(L4~S3) 内側足底神経 外側足底神経…

【基礎から学ぶ】腰神経叢【解剖生理学】

「腰神経叢」についてまとめます。 腸骨下腹神経(T12・L1) 腸骨鼠径神経(L1) 陰部大腿神経(L1-2) 外側大腿皮神経(L2-3) 大腿神経(L2-4) 伏在神経 閉鎖神経(L2-4) ※肋下神経(T12)も腰神経叢の一部と考えるものもある ・錐体筋 ・腹横筋 腸…

【基礎から学ぶ】酸素解離曲線【解剖生理学】

「酸素解離曲線」についてまとめます。 酸素解離曲線とは 酸素分圧の値 右方偏位とは 右方偏位の原因 酸素解離曲線とは ヘモグロビンが各組織で、どのくらい酸素と結合しているのかを割合(%)でで表したグラフ。 横軸:酸素分圧(PaO2:mmHg) 酸素濃度 縦…

【基礎から学ぶ】呼吸の調節(中枢・受容器)【解剖生理学】

「呼吸の調節」についてまとめます。 呼吸中枢 中枢性化学受容器 末梢性化学受容器 肺伸展受容器 基準値 呼吸中枢 橋:呼吸調整中枢(吸息と呼息の切り替えを調節) 延髄:呼吸中枢(吸息中枢・呼息中枢) 中枢性化学受容器 延髄腹側:脳脊髄液のCO2↑・pH↓で…

【基礎から学ぶ】酸塩基平衡(アシドーシス・アルカローシス)【解剖生理学】

「酸塩基平衡(アシドーシス・アルカローシス)」についてまとめます。 酸塩基平衡とは 酸塩基平衡における肺の働き 酸塩基平衡における腎臓の働き 酸塩基平衡とは 人間の身体は、体液の水素イオン(H+)濃度を一定(pH7.4:弱アルカリ性)に保とうと調節し…

【基礎から学ぶ】肺気量分画【解剖生理学】

「肺気量分画」についてまとめます。 肺気量とは 基本量(volume) 基本容量(capacity) 肺気量とは 肺気量とは、肺の中に含まれる気体の量のこと。 スパイロメーターによる呼吸曲線として測定されます。 肺気量分画(スパイログラム)により 各肺気量を説…

【基礎から学ぶ】胸郭の動き【運動学】

「胸郭の運動」についてまとめます。 上位肋骨 下位肋骨 浮遊肋(第11-12肋骨) 上位肋骨 ポンプハンドルモーション:前上方-後下方への動き(前後径の変化大) ※肋骨頭関節と肋横突関節を結んだ軸が35°後方向きであるため 下位肋骨 バケツハンドルモーショ…

【基礎から学ぶ】横隔膜について【解剖生理学】

「横隔膜」についてまとめます。 横隔膜の構造 横隔膜の動き 横隔膜の構造 胸腔内に盛り上がるドーム状の筋 胸腔と腹腔とを分ける 位置:上部(肺・縦隔) 右側下(肝臓) 左側下(胃) 起始:腰椎部(第1-3腰椎椎体、横隔膜脚) 肋骨部(第7-12肋軟骨の内面…

【基礎から学ぶ】呼吸筋【運動学】

「呼吸筋」についてまとめます。 安静吸気 努力吸気 安静呼気 努力呼気 安静吸気 横隔膜・外肋間筋・内肋間筋前部 努力吸気 ・頚部の筋:胸鎖乳突筋・斜角筋 ・背部の筋: 僧帽筋・脊柱起立筋・菱形筋・肩甲挙筋 ・胸筋:大胸筋・小胸筋 安静呼気 吸気筋の弛…

【基礎から学ぶ】肺(肺胞・胸膜・縦隔)【解剖生理学】

「肺」についてまとめます。 肺の構造 肺胞 胸膜 縦隔 肺の構造 右肺:3肺葉(上・中・下) 左肺:2肺葉(上・下) ※左肺の方が少し小さい(心臓があるため) 肺尖:肺の上・鎖骨の上方まで達する 肺底:肺の下・横隔膜に接する 肺門:肺の内側面にある・…

【基礎から学ぶ】下気道(気管・気管支)【解剖生理学】

「下気道(気管・気管支)」についてまとめます。 気管 気管支 細気管支 呼吸細気管支 気管 気管とは喉頭と気管支の間 ・位置:C6~T5 ・長さ:約10cm ・後方に食道 ・前壁は気管軟骨に覆われている(馬蹄形) ・粘膜:多列線毛円柱上皮・杯細胞 ※上皮組織に…

【基礎から学ぶ】喉頭(喉頭軟骨・声帯・舌骨)【解剖生理学】

「喉頭」についてまとめます。 喉頭とは 喉頭軟骨 喉頭の機能 声帯 声帯に関する筋 舌骨 舌骨上筋群 舌骨下筋群 喉頭とは 喉頭とは、咽頭と気管の間の部分 いわゆる、「のど仏」がある部位。 位置:C4~C6 長さ:約5cm 喉頭軟骨 喉頭蓋(軟骨):弾性軟骨・…

【基礎から学ぶ】呼吸器(概要)【解剖生理学】

「呼吸器」についての概要をまとめます。 呼吸器とは 気道 気道の位置 肺の位置 横隔膜の位置 呼吸器とは 呼吸器とは外呼吸に関与する器官(臓器)。 ※外呼吸と内呼吸は下図参照 気道 気道とは肺に通じる空気の通り道。(ガス交換には関与していない) 鼻腔→…

【基礎から学ぶ】上肢筋の支配神経(長胸神経・肩甲背神経・鎖骨下神経など)【解剖生理学】

「上肢筋の支配神経」についてまとめます。 長胸神経:前鋸筋 肩甲背神経:菱形筋・肩甲挙筋 鎖骨下神経:鎖骨下筋 肩甲上神経:棘上筋・棘下筋 肩甲下神経:肩甲下筋・大円筋 内側胸筋神経・外側胸筋神経:大胸筋・小胸筋 胸背神経:広背筋 長胸神経:前鋸…

【基礎から学ぶ】腋窩神経【解剖生理学】

「腋窩神経」についてまとめます。 腋窩とは 走行 上腕 支配筋 知覚領域 関連疾患・症状 腋窩とは 腋窩とは骨や筋肉で構成される「通称:脇の下」。 腋窩の皮膚:アポクリン腺が分布 外側腋窩隙(四辺形間隙):小円筋・大円筋・上腕三頭筋長頭・上腕骨で囲…

【基礎から学ぶ】筋皮神経【解剖生理学】

「筋皮神経」についてまとめます。 走行 上腕 前腕 支配筋 知覚 走行 腕神経叢の外側神経束から起こる 上腕 ・烏口腕筋の筋腹を貫通 ・筋枝:烏口腕筋・上腕二頭筋・上腕筋 前腕 ・外側前腕皮神経(感覚枝:前腕外側部) 支配筋 ・上腕二頭筋 ・烏口腕筋 ・…

【基礎から学ぶ】橈骨神経【解剖生理学】

「橈骨神経」についてまとめます。 走行 上腕 前腕 支配筋 知覚領域 関連疾患・症状 走行 腕神経叢の後神経束から起こる 上腕 上腕骨橈骨神経溝に沿って走行 上腕骨の背面をラセン状にまわり、上腕骨遠位1/3前面へ出る ・後上腕皮神経(感覚枝:上腕後面) …

【基礎から学ぶ】尺骨神経【解剖生理学】

「尺骨神経」についてまとめます。 走行 上腕 前腕 ギヨン管以降 支配筋 知覚 関連疾患・症状 走行 尺骨神経は腕神経叢の内側神経束から起こる 上腕 内側を通る 尺骨神経溝(内側上顆の上後方)を通る ※筋肉・知覚の支配はない 前腕 ・筋枝:尺側手根屈筋・…