解剖生理学(循環器・脈管系)
「心筋梗塞の心電図」についてまとめます。 心筋梗塞とは 心筋梗塞の心電図変化 心筋梗塞の梗塞部位の診断 心筋梗塞とは 冠動脈の動脈硬化が進行し、血栓により心筋に血液が流れなくなり、心筋細胞が壊死した状態。 心筋梗塞の心電図変化 発作直後:T波増高 …
「心房細動・心房粗動・心室頻拍・心室細動」についてまとめます。 心房細動 心房粗動 心室頻拍 心室細動 心房細動 ・基線の細動(f波) ・RR間隔:不整 ・P波消失 心房粗動 ・心房粗動波(F波) ・P波消失 (RR間隔は一定) 心室頻拍 ・心室性期外収縮5連…
「房室ブロック」についてまとめます。 房室ブロック(AVB) Ⅰ度房室ブロック Ⅱ度房室ブロック(Wnckebach型) Ⅱ度房室ブロック(MobitzⅡ型) Ⅲ度房室ブロック 房室ブロック(AVB) 刺激伝導系の障害のため、心房から心室に電気刺激がうまく伝わらなくなる状…
「心房性期外収縮・心室性期外収縮」についてまとめます。 心房性期外収縮(PAC) 心室性期外収縮(PVC) 心房性期外収縮(PAC) 洞結節からの予定された伝導よりも先に、心房が独自に興奮。 ・早期P波 ※心房細動に移行する危険 心室性期外収縮(PVC) 洞結…
「心電図の基礎」についてまとめます。 心電図のメモリ 心電図波形の意味 心拍数の求め方 心電図のメモリ 横軸:1mm=0.04秒 (25mm=1秒) 縦軸:1mm=0.1mv (較正波:10mm=1mv) 心電図波形の意味 P波:心房の脱分極【正常幅:1~2マス】 QRS波:心室の…
「神経による血圧の調整(頸動脈洞反射)」についてまとめます。 血圧を感知する圧受容器 頸動脈洞反射 大動脈弓反射 反射作用 血圧を感知する圧受容器 血圧が上昇すると、感知する圧受容器 頸動脈洞反射 存在部位:外頸動脈と内頸動脈が分岐する部位 求心路…
「リンパの流れ」についてまとめます。 右静脈角 左静脈角 ※ウィルヒョウ転移 右静脈角 ①右頚リンパ ②右鎖骨下リンパ →右リンパ本幹→右静脈角 左静脈角 ①左頚リンパ ②左鎖骨下リンパ ③乳び槽 →胸管→左静脈角 ・下肢リンパ→鼠径リンパ→腰リンパ ・腸リンパ →…
「リンパ」についてまとめます。 リンパ管とは リンパ管の分類 リンパ本幹 リンパ節 リンパ小節 第一次リンパ性器官 第二次リンパ性器官 リンパ管とは 動脈・毛細血管・静脈の構造上の違いから組織液が10%漏れる →組織液を集めて再び静脈に戻すのがリンパ管…
「下大静脈(門脈・奇静脈)」についてまとめます。 下大静脈 門脈 奇静脈 右心房には上大静脈と下大静脈とが別々に注ぐ 上大静脈:頭部・上肢 下大静脈:内臓・下肢 今回は下大静脈についてです。 下大静脈 ・腰静脈 ・門脈→肝静脈 ・腎静脈 ・総腸骨静脈 …
「上大静脈(上肢・頭頚部)」についてまとめます。 上大静脈 内頸静脈 鎖骨下静脈 外頸静脈 右心房には上大静脈と下大静脈とが別々に注ぐ 上大静脈:頭部・上肢 下大静脈:内臓・下肢 今回は上大静脈についてです。 上大静脈 内頸静脈・鎖骨下静脈→腕頭静脈…
「静脈の概要として血管壁・表在性静脈など」についてまとめます。 静脈の血管壁 表在性静脈 静脈:動脈との違い 静脈とは:心臓に戻る血管 静脈の血管壁 動脈と同様の3層構造 ・内膜:単層扁平上皮 ・中膜:平滑筋・弾性線維 ・外膜 :線維性結合線維 【動…
「下肢の動脈」についてまとめます。 総腸骨動脈 内腸骨動脈 外腸骨動脈 大腿動脈 膝窩動脈 前脛骨動脈 足背動脈 後脛骨動脈 足底動脈 総腸骨動脈 触診部位:体表から触知困難 L4で腹大動脈から分岐。 ・内腸骨動脈と外腸骨動脈に分岐 内腸骨動脈 骨盤内臓…
「下行大動脈(胸大動脈・腹大動脈)」についてまとめます。 胸大動脈 腹大動脈 胸大動脈 T4~T12 ・気管支動脈 ・食道動脈 ・肋間動脈 ・肋下動脈 T12で横隔膜の大動脈裂孔を通る 腹大動脈 T12~L4 ・腰動脈 ・腹腔動脈 ・左胃動脈 ・総肝動脈→固有肝動脈 …
「脳への動脈」についてまとめます。 椎骨動脈 脳底動脈 後大脳動脈 中大脳動脈 前大脳動脈 脳は下記4本の動脈から栄養を供給される ・左右の内頸動脈(←総頚動脈から分岐) ・左右の椎骨動脈(←鎖骨下動脈から分岐) 内頸動脈→前大脳動脈・中大脳動脈・(…
「上肢の動脈」についてまとめます。 鎖骨下動脈 腋窩動脈 上腕動脈 橈骨動脈 尺骨動脈 上行大動脈→大動脈弓→(腕頭動脈)→鎖骨下動脈→腋窩動脈→上腕動脈→橈骨動脈・尺骨動脈 鎖骨下動脈 触診部位:鎖骨内側1/3の上方 ・椎骨動脈 ・内胸動脈 ・甲状頚動脈 ・…
「大動脈の分岐」についてまとめます。 上行大動脈 大動脈弓 胸大動脈 腹大動脈 大動脈は左心室から出て総頚動脈の分岐部までになります。 上行大動脈・大動脈弓・下行大動脈に分けられ、 下行大動脈はさらに「胸大動脈」「腹大動脈」に分けられます。 上行…
「冠状動脈」についてまとめます。 冠状動脈:栄養血管(酸素・栄養を送る) 大動脈基部(上行大動脈・大動脈弁の後ろ)から分岐 右冠状動脈:後下行枝(後室間枝)→右房・右室・左室下壁 左冠状動脈:左回旋枝(回旋枝・後枝)→左房・左室側壁 :左前下行枝…
「体循環と肺循環」についてまとめます。 循環とは 体循環(大循環) 肺循環(小循環) 循環とは 生命の維持に必要な酸素・栄養素・ホルモンなどが細胞に運ばれ戻ってくること 動脈:心臓から出ていく血管 静脈:心臓に戻ってくる血管 動脈血:酸素を多く含…
「刺激伝導系」についてまとめます。 刺激伝導系(興奮伝導系) 洞房結節(洞結節) 房室結節(田原結節) 房室束(ヒス束) 右脚・左脚 プルキンエ線維 刺激伝導系(興奮伝導系) ・自ら活動電位を生み出す(自動能)特殊心筋 ・刺激伝導系の刺激を受け、固…
「心臓」についてまとめます。 構造 心臓壁 心房 弁 構造 位置:少し左側 高さ:第2肋骨と第5肋骨の間 後方:食道 下方:横隔膜 両側:肺 重さ:250g 大きさ:握りこぶし程度 上端:心底(心基部) 下端:心尖 心臓壁 ・心内膜:単層扁平上皮 (上皮細胞に…
「血小板」についてまとめます。 血小板 一次止血 二次止血 血液凝固因子 線溶(線維素溶解) 血小板 骨髄(造血管細胞)→巨核球→血小板 無核 数:12~40万/㎣ 寿命:7~10日 一次止血 ・血管攣縮 ・血小板血栓:血小板が凝集し血栓を作る (※出血時間:血小…
「白血球」についてまとめます。 白血球 顆粒球 無顆粒球 白血球 数:5000~9000個/m㎥ 核を持つ 顆粒球・無顆粒球に分けられ、 好中球・好酸球・好塩基球・リンパ球・単球の5種類がある 顆粒球 ・好中球(70%):貪食(細菌)・急性炎症反応 ・好酸球(3…
「赤血球」についてまとめます。 赤血球 成熟過程 ヘモグロビン 赤血球沈降速度(赤沈・血沈) 赤血球 形:中央がくぼんだ円板状 直径:7㎛ 厚さ:約1㎛ 個数:(男;500万/mm3、女;450万/mm3) 血球成分の99%以上が赤血球 ヘモグロビンを含む ※赤血球は無…
「血漿」についてまとめます。 血漿とは 血漿の成分 血漿タンパク質 A/G比(アルブミン/グロブリン比) 血漿の役割 血漿とは ・血液のうちの血球(細胞)以外の成分 ・血液の55%を占める ・遠心分離することにより得られる ・淡黄色 血漿の成分 水(90%) …
「血液」についてまとめます。 血液の性質 血液の構成 血液の性質 量:5ℓ 体重の1/13(7%) 比重:1.06 pH:7.4±0.05(弱アルカリ性) PaCO2:40±5torr(mmHg) PaO2:90±10torr(mmHg) 血液の構成 血液=血漿(血液成分)+血球(細胞成分) ※ヘマトク…
「肝臓に関する脈管系」についてまとめます。 固有肝動脈(心臓→肝臓) 門脈(各臓器→肝臓) 肝静脈(肝臓→心臓) 肝臓に関する脈管系「固有肝動脈」「門脈」「肝静脈」についてまとめます。 固有肝動脈(心臓→肝臓) 心臓(左心房)→上行大動脈→大動脈弓→下…