【基礎から学ぶ】心筋梗塞の心電図【解剖生理学】
「心筋梗塞の心電図」についてまとめます。
心筋梗塞とは
冠動脈の動脈硬化が進行し、血栓により心筋に血液が流れなくなり、心筋細胞が壊死した状態。
心筋梗塞の心電図変化
発作直後:T波増高
発作数時間後:ST上昇・異常Q波
2~3日後:ST下降・T波陰転
1~4週後:冠性T波
その後:ST正常・異常Q波は残る
※異常Q波:心筋壊死の存在を表す(Rの1/4以上の深さ・0.04秒以上)
※T波増高:QRS波の1/2以上に高くなるT波・強く拡張しようとする状態
※陰性T波(T波陰転):凹んでいる(基線に対して下向き)T波・虚血(酸素不足)を示す
※冠性T波(シーガルT):比較的幅の狭い、左右対称の陰性T波
心筋梗塞の梗塞部位の診断
12誘導を行う。
前壁中隔:V1・V2・V3・V4
側壁:Ⅰ・aVL・V5・V6
下壁:Ⅱ・Ⅲ・aVF
◆確認問題(note)⇩
理学療法士作業療法士:国家試験攻略note 西島紘平|note
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