【基礎から学ぶ】消化酵素【生理学】

「消化酵素」についてまとめます。

消化酵素とは

消化に使われる酵素のことで、その後の吸収につながる。

炭水化物・タンパク質・脂質に分けまとめます。

消化酵素：炭水化物

唾液

プチアリン（アミラーゼ）：デンプン（多糖）→マルトース（麦芽糖：二糖）

膵液

アミロプシン（膵アミラーゼ）： デンプン（多糖）→マルトース（麦芽糖：二糖）

腸液

マルターゼ：マルトース（麦芽糖：二糖）→グルコース（ブドウ糖：単糖）

スクーラゼ：スクロース（ショ糖：二糖）→グルコース（ブドウ糖：単糖）とフルクトース（果糖）

ラクターゼ： ラクトース（乳糖：二糖）→グルコース（ブドウ糖：単糖）とガラクトース（単糖）

消化酵素：タンパク質

胃液

ペプシン：タンパク質→ペプトン

膵液

トリプシン：タンパク質やペプトン→ポリペプチドやオリゴペプチド

腸液

ジペプチダーゼ：ペプチド→アミノ酸

消化酵素：脂質

胆汁：乳化作用（消化吸収しやすくする）※消化酵素ではない

膵液

膵リパーゼ：脂肪→脂肪酸・グリセリン

※胃リパーゼはわずか

消化液ごとの表

消化液	消化酵素	基質	分解産物
唾液	プチアリン（唾液アミラーゼ）	デンプン	マルトース
胃液	ペプシン	タンパク質	ポリペプチド
	胃リパーゼ 　※わずか	脂肪	脂肪酸・グリセリン
膵液	トリプシン	蛋白質・ポリペプチド	ペプチド
	キモトリプシン	蛋白質・ポリペプチド	小ポリペプチ
	ペプチダーゼ	ポリペプチド	C端より分解・アミノ酸
	膵アミラーゼ	デンプン	二糖類
	膵リパーゼ	脂肪	脂肪酸・グリセリン
腸液	エンテロキナーゼ	トリプシノーゲン	トリプシン
	アミノペプチダーゼ	ポリペプチド	N端から分解・アミノ酸
	ジペプチダーゼ	ジペプチド	アミノ酸
	マルターゼ	麦芽糖	ブドウ糖
	ラクターゼ	乳糖	ブドウ糖・ガラクトース
	スクラーゼ	ショ糖	ブドウ糖・果糖
	腸リパーゼ	脂肪	脂肪酸・グリセリン

◆確認問題（note）⇩

【解剖生理学】消化酵素・確認問題（理学療法士・作業療法士）｜理学療法士作業療法士：国家試験攻略note 西島紘平｜note

◆オンラインサロンメンバー募集中⇩

西島ゼミ 理学療法士・作業療法士学生サポートサロン｜理学療法士作業療法士：国家試験攻略note 西島紘平

◆動画でも解説しています⇩

youtu.be