「骨折の種類」についてまとめます。
骨折とは
直達外力や介達外力により、骨がが変形または破壊を起こす外傷
構造自体の連続性が絶たれた状態
原因による分類
・外傷骨折 ※外力によるものでも、病的な原因があれば病的骨折
・疲労骨折:繰り返し外力が加わったことにより生じる骨折
不全骨折(亀裂骨折)になりやすい
好発部位:脛骨・腓骨・第2、3中足骨
走者骨折(脛骨・腓骨に多い)
行軍骨折(中足骨に多い)
・病的骨折(例:骨肉腫・骨腫瘍・骨髄炎・骨粗鬆症)
程度による分類
・完全骨折:完全に連続性を失っている状態
・不完全骨折:いわゆる骨にヒビが入っている状態(亀裂骨折)
圧迫骨折の一種・押しつぶされた部分が外側に膨らんだ状態(竹節骨折)
骨がしなりながら曲がっている状態・小児になりやすい(若木骨折)
開放性による分類
・閉鎖骨折(皮下骨折、単純骨折):骨折部が体外に開放されていない状態
・開放骨折(複雑骨折):骨折部が体外に開放されている状態・出血多量や感染症を起こす可能性がある。→治療が複雑となることから複雑骨折と呼ばれることもある。
外力のかかり方による分類
・せん断骨折
・圧迫骨折
・捻転骨折
・屈曲骨折
・剥離骨折:骨に外力が直接働かず、筋・腱・靭帯などの牽引力によって骨が引き裂かれた状態
骨折線の走行による分類
骨軸の向きに対して下記に分類される
・横骨折
・斜骨折
・螺旋骨折
・粉砕骨折:3つ以上の骨片
転位方向による分類
・屈曲転位:20°までは自然矯正が働く
・側方転位
・長軸転位(短縮or離開)
・回旋転位:自然矯正が働かない
部位による分類(長管骨)
・骨幹部骨折:成長軟骨版の血流量が増加し、過成長が促進されることがある
・骨幹端部骨折
・骨端部骨折(近位端・遠位端)
・関節内骨折(骨軟骨骨折)
・脱臼骨折:脱臼に骨端部骨折を合併するもの
◆確認問題(note)⇩
理学療法士作業療法士:国家試験攻略note 西島紘平|note
◆動画でも解説しています⇩