「小児と高齢者の骨折」についてまとめます。
小児の骨折の特徴
❶靭帯損傷や脱臼より骨折を起こしやすい(骨が弱いため)
❷骨膜が厚く弾性に富むので不全骨折(若木骨折・竹節骨折など)を起こしやすい
❸骨癒合能力が高い、骨癒合が早い
❹ある程度の転位は自然矯正が働く(例:屈曲転位は20°まで)
=角状変形が少ない
※回旋転位は自然矯正が期待できない
※角状変形:角度がついた形で骨癒合すること
❺骨幹部骨折では、成長軟骨板の血流量が増加し、過成長が促進される
※成長軟骨板損傷:Salter-Harrisの分類
新生児分娩骨折の好発部位
・鎖骨骨折
・上腕骨骨幹部骨折
・大腿骨骨幹部骨折
(頻度:鎖骨>上腕骨>大腿骨)
上腕骨顆上骨折
・手を伸ばしての転倒が多い(ブランコ・鉄棒など)
・上腕動脈の圧迫→フォルクマン拘縮を起こしやすい
・内反肘になりやすい
・正中、橈骨、尺骨神経麻痺の合併をしやすい
※ヒューター線、ヒューター三角は正常
高齢者骨折の好発部位
・椎体圧迫骨折
・上腕骨外科頸骨折
・橈骨遠位端骨折
・大腿骨頸部骨折
◆確認問題(note)⇩
理学療法士作業療法士:国家試験攻略note 西島紘平|note
◆動画でも解説しています⇩