PTOT国家試験対策ブログ

PTOT国試合格のサポートブログ

【循環器疾患】拘束性喚起障害【内科学】

「拘束性喚起障害」についてまとめます。

 

 

拘束性喚起障害とは

 

%肺活量:80%未満 ※性・年齢・身長を加味した予測式による基準値に対する比率

 

《症状》

・拡散障害

 

《所見》

・PaO2低下・PaCO2低下

 

 

《疾患例(その他)》

・ギランバレー症候群

 

 

 

間質性肺炎・肺線維症

間質性肺炎:肺間質の浮腫と炎症があり、ときに線維性変化を伴う炎症性肺炎 

肺線維症:間質性肺炎の終末像

 

※間質:肺胞や気道以外の肺の組織全体

 

 《原因》

・特発性

膠原病(皮膚筋炎・多発性筋炎・関節リウマチなど):予後不良

・薬剤性

放射線

・感染

・その他

 

×人工呼吸器

 

《症状》間質の炎症→肺が縮む

乾性咳嗽 ※痰を伴わない

・息切れ

・湿性ラ音(吸気時)  ・胸部(下肺野)で捻髪音

・チアノーゼ、バチ状指

 

※呼吸不全が急速に進行することがある(急性増悪)   ×急性増悪は稀である

 

《所見》

・蜂巣肺、すりガラス陰影

・肺コンプライアンス低下

 

 

《リハビリ》

×舌咽呼吸

×口すぼめ呼吸

 

じん肺

 

無機粉塵吸入による肺の線維化

 

《原因》

・粉塵(アスベスト肺・石肺・鉄肺・アルミニウム肺など)

・職業性

 

 

《症状》

・咳嗽、喀痰

・息切れ

・呼吸困難

 

《所見》

・全肺野の粒状影

・肺門部のリンパ節の石灰化

 

 

 

 

 

◆国試対策の参考書といえばコレ⇩

 

  

◆その他・参考書いろいろ⇩

西島紘平のROOM - PTOT国試対策 参考書

 

  

◆動画でも解説しています⇩

youtu.be

【消化器疾患】肝臓の疾患【内科学】

「肝臓の疾患」についてまとめます。

 

 

 

 

肝炎

 

・非ウイルス性:中毒性・薬物性

・ウイルス性:A型・B型・C型・その他(D型・E型)

 

《感染経路》

A型・E型:経口感染

B型・C型・D型:血液感染

 

 

《予後》

A型:急性。予後良好

B型:慢性肝炎・肝硬変へ  

C型:慢性肝炎(70%)・肝硬変、肝癌へ移行するものが多い

 

 

B型肝炎ワクチンは感染予防に有効

 

B型肝炎ウイルス:肝細胞癌の原因となる   ×A型肝炎ウイルス

・慢性肝炎:人工透析患者の死亡原因としては少ない

 

・HVC抗原はC型肝炎の95%は陽性、5%は偽陰性

・C型:慢性肝炎で最も多い

 

アルコール性肝炎

初期:アルコール性脂肪肝(自覚症状乏しい)

→アルコール性肝線維症

→アルコール性肝炎

→アルコール性肝硬変

→アルコール性肝細胞がん

 

《症状》

疲労

・発熱

・黄疸

・右上腹部痛

・圧痛を伴う肝腫大

 

※アルコール性脂肪肝は自覚症状に乏しい

 

 

・断酒を続けても組織病変は正常化しない

 

《所見》

・AST(GOT)>ALT(GPT)上昇 ※アミノ酸代謝(心臓・腎臓・肝臓に存在) ASTは肝臓に多く存在

γ-GTPの著しい高値 ※タンパク質代謝(アルコールや薬剤に反応)

ビリルビン値の軽度上昇

・プロトロンビン時間の延長

高脂血症

・白血球数増加

 

※重症な場合アルブミン低下

 

《予後》

肝細胞癌の発症は比較的稀

 

肝硬変

進行性慢性肝障害の終末像

→さらに悪化すると肝癌の要因となる

 

 《原因》

C型肝炎

B型肝炎

・アルコール性肝炎

 

《症状》

門脈圧亢進:脾腫・食道静脈瘤・腹部静脈の怒張

 

 

 

 

◆国試対策の参考書といえばコレ⇩

 

  

◆その他・参考書いろいろ⇩

西島紘平のROOM - PTOT国試対策 参考書

 

  

◆動画でも解説しています⇩

youtu.be

【消化器疾患】腸の疾患【内科学】

「腸の疾患」についてまとめます。

 

 

 

十二指腸潰瘍

 

・20-30代に多い

100%ピロリ菌に感染している

 

《症状》

下血(タール便)

・潰瘍刺激症状(心窩部・疝痛:空腹時、特に夜間)

・過酸症状(げっぷ・胸やけ)

・穿孔性腹膜炎

 

×黄疸

 

 

 

 

クローン病

腸の全層に非連続性に非特異性炎症をみる肉下腫性炎症性疾患

回腸の末梢部に好発

・10-20歳代に多い

 

《予後》

大腸癌になりやすい

 

《症状》

・慢性の下痢

・発熱

・腹痛

・飛び越し病変

 

《所見》

・低蛋白血症

 

 

潰瘍性大腸炎

・大腸粘膜に潰瘍を形成する原因不明の慢性炎症性疾患

・原因:詳細不明(自己免疫的機序の関与)

・20-30歳代に多い

・直腸から始まり、全大腸をおかす。

 

《予後》

・大腸癌になりやすい

 

《症状》

・粘血便、下痢

・腹痛

・発熱(炎症症状)

 

《所見》

・白血球数増加、血沈上昇

低蛋白血症

 

腸閉塞(イレウス

腸管内容の通過が途絶された状態

・小腸で生じやすい(絞扼性?)

 

機能的イレウス:麻痺性・痙攣性

→腸管蠕動運動の障害

 

《原因》

・長期臥床

抗精神病薬の副作用

 

 

機械的イレウス:単純性(閉塞性、癒着性)・複雑性(絞扼性)

→物理的な閉塞が原因

※単純性:腸間膜血行の停止がない

※複雑性:腸間膜血行の停止により腸管壊死を伴う 

 

《原因》

・大腸癌

・腸重責

・内ヘルニア

・腹腔内癒着

 

※絞扼性:腸重積

 

 

《症状》

・腹痛

・嘔吐

・腹部膨満

・蠕動不穏

×吐血

 

 ※絞扼性:緊急度が高い  ×保存療法で治癒することが多い

 

 

 

腸重責

腸管の一部が隣接した腸管に入り込むこと

絞扼性イレウスの原因となる

 

乳幼児に多い

・回腸~回盲部に多い

 

《所見》

・腸雑音は亢進する

 

 

大腸癌

腺癌が多い

肝転移が多い

 

◆国試対策の参考書といえばコレ⇩

 

  

◆その他・参考書いろいろ⇩

西島紘平のROOM - PTOT国試対策 参考書

 

  

◆動画でも解説しています⇩

youtu.be

【消化器疾患】胃の疾患【内科学】

胃潰瘍・胃癌・胃摘出術後」についてまとめます。

 

 

 

 

 

胃潰瘍

・胃酸で胃壁が損傷する疾患。

・40歳以上男性に好発  ※十二指腸潰瘍は20~30歳代

 

 

《原因》

ヘリコバクターピロリ

・喫煙

・非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) 

・重症熱傷(カーリング潰瘍)

・脊髄損傷の急性期

×脂肪の過剰摂取

 

《症状》

・吐血

・下血(便に血が混じっていること・タール便:黒色)※胃酸により血液が酸化するため

食後の上腹部痛  ※十二指腸潰瘍は空腹時

 

胃癌

・胃壁の粘膜にできる

腺癌が多い

・我が国における発症率は低下している(以前は死因の第一位だったが三位:肺癌>大腸がん>胃癌)

※がん検診やピロリ菌の除菌の普及のため

・男性に多い

 

《好発部位》

・幽門前庭部

 

《原因》

ヘリコバクターピロリ

慢性胃炎

胃潰瘍

 

 

《症状》

 

・肝臓に転移しやすい 

 

※転移の種類

リンパ行性転移:胸管→左鎖骨下リンパ節に転位するもの(ウィルヒョウ転移

播種性転移:ダグラス窩に転移(シュニッツラー転移

      左右卵巣に転移(クルーケンベルグ転移

 

 

《治療》

外科的治療が中心

内視鏡的粘膜切除

・粘膜下層剥離術

 

放射線治療は期待できない

 

 

 

胃全摘出術後

 

 《症状》

貧血

逆流性食道炎

・低カルシウム血症

×多血症

×血小板減少(なることもある)

×てんかん

×脱水

×脂肪便(肝障害・胆嚢摘出術後など胆汁不足)

×出血傾向(摘出前は出血傾向のこともある)

×低蛋白血症(起こることもあるが、食事管理によりコントロールされるため起こりにくい)

 

骨粗鬆症

  

 

 

◆国試対策の参考書といえばコレ⇩

 

  

◆その他・参考書いろいろ⇩

西島紘平のROOM - PTOT国試対策 参考書

 

  

◆動画でも解説しています⇩

【消化器疾患】食道の疾患(食道癌・食道静脈瘤・アカラシア・逆流性食道炎)【内科学】

「食道癌」についてまとめます。

 

 

 

食道癌

 

扁平上皮癌が多い(90%)※扁平上皮癌:食道・皮膚

 

・発生頻度:下部食道>中部食道>上部食道

 

・60歳以上男性に多い

・危険因子:飲酒・喫煙・熱い食べ物・食品添加物

 

× ヘリコバクター・ピロリ菌(胃癌・慢性胃炎胃潰瘍などと関連)

 

《症状》

・食道狭窄感

・体重減少

・嚥下痛

嗄声

×下痢

×重症筋無力症 

 

 

食道静脈瘤

・中下部に好発

・原因:問脈圧亢進←肝硬変

 

 

《症状》

吐血(赤色) ×コーヒー残渣様

・下血?

 

 

《治療》

内視鏡

・食道離断術の頻度は減少

 

 

アカラシア

食道下端の狭窄と口側食道の異常拡大をきたす食道運動障害

 

《原因》

・ストレス、ウイルス感染など

※詳細は不明

 

《症状》

嚥下障害

 

 

※嚥下(食道期)

輪状咽頭筋が弛緩し、食道入口部開大(咽頭期)→食塊が食道に入る

蠕動運動で胃に運ばれる

 

逆流性食道炎

消化液が食道内を逆流して炎症を起こす炎症性疾患

 

《原因》

・胃切除後症候群

・胃酸の増える食生活

 

◆国試対策の参考書といえばコレ⇩

 

  

◆その他・参考書いろいろ⇩

西島紘平のROOM - PTOT国試対策 参考書

 

  

◆動画でも解説しています⇩

【血液疾患】その他(多血症・ポルフィリン症・DIC・敗血症)【内科学】

「血液疾患(その他)」についてまとめます。

 

 

 

多血症

 赤血球数が著しく増加した状態。

 過剰に赤血球が産生されるために起こる

ヘマトクリット値:増加

・血液粘度:増加 → 血栓を生じやすくなる

 

 

《原因》

・真性多血症:骨髄増殖性疾患

・二次性多血症:低酸素血症(COPDなど)・腎臓腫瘍

 

 × 腎不全(貧血)

 

 

ポルフィリン症

ポルフィリン(ヘムの前駆物質)の代謝障害。

・遺伝性が多い。(薬剤などの二次性も)

 

《症状》

・消化器症状:腹痛・下痢・便秘・嘔吐

神経症状:痙攣・麻痺・意識障害

・光線過敏症:日焼け、熱傷様症状

 

 

播種性血管内凝固症候群(DIC)

基礎疾患の存在下で血栓凝固の活性化が起き、全身の微小血管内に血栓が形成される。

血栓により多臓器の細血管を閉塞→多臓器不全

→血液凝固因子の消費により出血傾向を生じる

 

 

フィブリノゲン減少

・血沈:低下

 

敗血症

 感染を基盤とする全身性炎症反応症候群(急性循環不全)

感染症後、体内にその菌による病巣ができ、その病巣から血液中にたえまなく菌が出ている病態。 

 

 

《症状・合併症》

・ショック

・播種性血管内凝固症候群

・多臓器不全  などから死に至る可能性も

 

 

 

 

 

 

 

 

◆国試対策の参考書といえばコレ⇩

 

  

◆その他・参考書いろいろ⇩

西島紘平のROOM - PTOT国試対策 参考書

 

  

◆動画でも解説しています⇩

【血液疾患】白血病【内科学】

白血病についてまとめます。

 

 

  

白血病とは

がん化した造血幹細胞が無制限に増殖する悪性の腫瘍性疾患

『血液のがん』と呼ばれる。

 

 

分類

急性骨髄性白血病

慢性骨髄性白血病

急性リンパ性白血病:小児に多い

・慢性リンパ性白血病

 

 

原因

詳細は不明(遺伝子・染色体に傷がつくことで発症)

《傷がつく要因》

放射線

・化学物質

・喫煙

 

 

成人T細胞白血病ヒトT細胞白血病ウイルス1型 (HTLV1)によるウイルス感染

 

 

症状

・白血球減少:感染抵抗性低下

・赤血球減少:貧血

・血小板減少:出血傾向

・腫瘍細胞の増殖・浸潤:発熱・倦怠感・脾腫・リンパ節腫脹

 

※白血球数は増加・減少どちらもある

  

運動療法が継続できる症状》

・倦怠感

×持続する38℃以上の発熱

×輸血を必要とする貧血

×急激な血小板の減少

×不整脈の出現(薬剤の副作用)

 

 

 

 

◆国試対策の参考書といえばコレ⇩

 

  

◆その他・参考書いろいろ⇩

西島紘平のROOM - PTOT国試対策 参考書

 

  

◆動画でも解説しています⇩

youtu.be