【消化器疾患】腸の疾患【内科学】
「腸の疾患」についてまとめます。
十二指腸潰瘍
・20-30代に多い
・100%ピロリ菌に感染している
《症状》
・下血(タール便)
・潰瘍刺激症状(心窩部・疝痛:空腹時、特に夜間)
・過酸症状(げっぷ・胸やけ)
・穿孔性腹膜炎
×黄疸
クローン病
腸の全層に非連続性に非特異性炎症をみる肉下腫性炎症性疾患
・回腸の末梢部に好発
・10-20歳代に多い
《予後》
大腸癌になりやすい
《症状》
・慢性の下痢
・発熱
・腹痛
・飛び越し病変
《所見》
・低蛋白血症
潰瘍性大腸炎
・大腸粘膜に潰瘍を形成する原因不明の慢性炎症性疾患
・原因:詳細不明(自己免疫的機序の関与)
・20-30歳代に多い
・直腸から始まり、全大腸をおかす。
《予後》
・大腸癌になりやすい
《症状》
・粘血便、下痢
・腹痛
・発熱(炎症症状)
《所見》
・白血球数増加、血沈上昇
・低蛋白血症
腸閉塞(イレウス)
腸管内容の通過が途絶された状態
・小腸で生じやすい(絞扼性?)
機能的イレウス:麻痺性・痙攣性
→腸管蠕動運動の障害
《原因》
・長期臥床
・抗精神病薬の副作用
→物理的な閉塞が原因
※単純性:腸間膜血行の停止がない
※複雑性:腸間膜血行の停止により腸管壊死を伴う
《原因》
・大腸癌
・腸重責
・内ヘルニア
・腹腔内癒着
※絞扼性:腸重積
《症状》
・腹痛
・嘔吐
・腹部膨満
・蠕動不穏
×吐血
※絞扼性:緊急度が高い ×保存療法で治癒することが多い
腸重責
腸管の一部が隣接した腸管に入り込むこと
→絞扼性イレウスの原因となる
・乳幼児に多い
・回腸~回盲部に多い
《所見》
・腸雑音は亢進する
大腸癌
・腺癌が多い
・肝転移が多い
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