【消化器疾患】胃の疾患【内科学】
「胃潰瘍・胃癌・胃摘出術後」についてまとめます。
胃潰瘍
・胃酸で胃壁が損傷する疾患。
・40歳以上男性に好発 ※十二指腸潰瘍は20~30歳代
《原因》
・喫煙
・重症熱傷(カーリング潰瘍)
・脊髄損傷の急性期
×脂肪の過剰摂取
《症状》
・吐血
・下血(便に血が混じっていること・タール便:黒色)※胃酸により血液が酸化するため
・食後の上腹部痛 ※十二指腸潰瘍は空腹時
胃癌
・胃壁の粘膜にできる
・腺癌が多い
・我が国における発症率は低下している(以前は死因の第一位だったが三位:肺癌>大腸がん>胃癌)
※がん検診やピロリ菌の除菌の普及のため
・男性に多い
《好発部位》
・幽門前庭部
《原因》
・慢性胃炎
・胃潰瘍
《症状》
・肝臓に転移しやすい
※転移の種類
リンパ行性転移:胸管→左鎖骨下リンパ節に転位するもの(ウィルヒョウ転移)
播種性転移:ダグラス窩に転移(シュニッツラー転移)
左右卵巣に転移(クルーケンベルグ転移)
《治療》
外科的治療が中心
・内視鏡的粘膜切除
・粘膜下層剥離術
※放射線治療は期待できない
胃全摘出術後
《症状》
・貧血
・低カルシウム血症
×多血症
×血小板減少(なることもある)
×てんかん
×脱水
×脂肪便(肝障害・胆嚢摘出術後など胆汁不足)
×出血傾向(摘出前は出血傾向のこともある)
×低蛋白血症(起こることもあるが、食事管理によりコントロールされるため起こりにくい)
・骨粗鬆症
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