【消化器疾患】肝臓の疾患【内科学】
「肝臓の疾患」についてまとめます。
肝炎
・非ウイルス性:中毒性・薬物性
・ウイルス性:A型・B型・C型・その他(D型・E型)
《感染経路》
A型・E型:経口感染
B型・C型・D型:血液感染
《予後》
A型:急性。予後良好
B型:慢性肝炎・肝硬変へ
C型:慢性肝炎(70%)・肝硬変、肝癌へ移行するものが多い
・B型肝炎ワクチンは感染予防に有効
・B型肝炎ウイルス:肝細胞癌の原因となる ×A型肝炎ウイルス
・慢性肝炎:人工透析患者の死亡原因としては少ない
・C型:慢性肝炎で最も多い
アルコール性肝炎
初期:アルコール性脂肪肝(自覚症状乏しい)
→アルコール性肝線維症
→アルコール性肝炎
→アルコール性肝硬変
→アルコール性肝細胞がん
《症状》
・疲労
・発熱
・黄疸
・右上腹部痛
・圧痛を伴う肝腫大
※アルコール性脂肪肝は自覚症状に乏しい
・断酒を続けても組織病変は正常化しない
《所見》
・AST(GOT)>ALT(GPT)上昇 ※アミノ酸の代謝(心臓・腎臓・肝臓に存在) ASTは肝臓に多く存在
・γ-GTPの著しい高値 ※タンパク質代謝(アルコールや薬剤に反応)
・ビリルビン値の軽度上昇
・プロトロンビン時間の延長
・高脂血症
・白血球数増加
※重症な場合アルブミン低下
《予後》
・肝細胞癌の発症は比較的稀
肝硬変
進行性慢性肝障害の終末像
→さらに悪化すると肝癌の要因となる
《原因》
・C型肝炎
・B型肝炎
・アルコール性肝炎
《症状》
・門脈圧亢進:脾腫・食道静脈瘤・腹部静脈の怒張
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