「パーキンソン病」についてまとめます。
パーキンソン病
中脳黒質にあるドーパミンニューロンの変性疾患。(特定疾病の1つ)
・男女比はない
・中年以降に発症(幅広い)
×大脳皮質の変性
×視床の変性
症状
初期症状は一側性で、徐々に増悪する
・安静時振戦(4-6Hz・丸薬丸め運動)
・固縮(鉛管様・歯車様)
・無動(寡動)
・姿勢調節障害(立ち直り反応障害)
・自律神経症状:便秘・神経因性膀胱・多汗・起立性低血圧・脂皮膚
・精神症状:抑うつ、知的障害
・仮面様顔貌
・小文字症
・歩行障害:前屈姿勢・突進様現象・すくみ足(frozen gait)・小刻み歩行・方向転換困難
・Myerson徴候:眉間を軽打し続けると、健常者ならば数回の瞬目反射が起き、慣れてくるが、パーキンソン病では継続する
3主徴:振戦・固縮・無動
×眼振
×ミオクローヌス
×病的反射
×運動時振戦(企図振戦)
×下痢
×反射性膀胱
×症状は左右対称性に発症する
薬物
・Lドーパ
・ドーパミン受容体作働薬
副作用
・ジスキネジア:不随意運動
・Wearing off現象:薬の有効時間の短縮化
・on-off現象:服薬時間に関係なく症状が急変
ヤールの重症度分類
Ⅰ:片側のみの障害、機能低下はあっても軽微
Ⅱ:両側性または躯幹の障害で、姿勢反射障害はない
Ⅲ:姿勢反射障害の初期徴候がみられるが、ADLは自立
Ⅳ:歩行と起立保持には介助を必要としないが、高度ADL障害
Ⅴ:全面的な介助を必要とし、臥床または車椅子の生活
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