「パーキンソン症候群(パーキンソニズム)」についてまとめます。
パーキンソン症候群とは
パーキンソン病以外の原因で、パーキンソン病と似た症状(パーキンソニズム)を呈する疾患の総称。
※原因がパーキンソン病とは違うので、パーキンソン病の治療薬が効きにくいことが多い
《主な原因と分類》
・薬剤性パーキンソニズム
・脳血管性パーキンソニズム:特にラクナ梗塞の積み重ねにより生じる・脳血管性認知症と原因は類似
・神経変性疾患:多系統萎縮症、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、レビー小体型認知症・など
その他:正常圧水頭症・慢性硬膜下血腫
※(パーキンソン病と比較して)血管性パーキンソニズムで認めにくい症状
・突進現象、加速歩行
×感情失禁
×高血圧
×虚血性心疾患
×認知障害
ハンチントン舞踏病
・家族性が多い(常染色体性優性遺伝)
・中年以降に発症、10-15年で死に至る
《症状》
・舞踏様不随意運動
・知能低下
進行性核上性麻痺
視床下核や黒質など、脳内の特定部位の神経細胞が減少することにより生じる
・中年以降に発症、4-7年で死亡
・性差無し
《症状》
・眼球運動障害(注視麻痺・とくに垂直方向)
・歩行異常
・姿勢異常
・固縮
進行すると・・・
・認知症
・嚥下困難
多系統萎縮症
・脊髄小脳変性症の1つ(43%)
・中年以降に発症、生存期間:10年未満
・オリーブ橋小脳萎縮症:小脳症状が主体
・シャイ-ドレーガー症候群:自律神経障害が主体
進行すると3疾患とも小脳症状・自律神経症状・パーキンソン症状を呈する
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