【代謝疾患】糖尿病(運動療法)【内科学】
「糖尿病の運動療法」についてまとめます。
運動療法の効果
・インスリン抵抗性改善 ×抵抗性の増大
・インスリン感受性上昇
・血圧低下
・血糖コントロールの改善
・脂質代謝の改善
・心肺機能の改善
・HDLコレステロールの上昇
運動療法の注意
・血糖値・インスリン値が上昇した食後30-60分後が最適
・運動強度:Borg11(楽である)~13(ややきつい)前後
・運動強度:最大酸素摂取量の40-60%
・運動強度:漸増運動負荷試験で決定する
・運動量:80~200kcalが目安
・運動量:20~30分/日
・有酸素運動が良い
・ケトン尿症(尿検査:ケトン体陽性)では、糖代謝が悪化するので禁忌
・空腹時血糖≧250mg/dLでは、運動を禁止・制限が必要
・インスリンが十分に補充されている必要がある
・増殖性網膜症:眼底出血を起こす危険があるので注意
・インスリン注射は食事前に行う
・インスリン注射部位の運動は避ける:通常より早くインスリンが生体に吸収されやすくなる。
※低血糖症状:両下肢挙上しても改善しない(飴などを携帯する)
運動療法の禁忌
・重篤な血管障害
・重度の自律神経障害
・出血の危険のある網膜症
・進行した腎症(腎不全)
・活動性感染症
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