【呼吸器疾患】腎不全の治療(運動療法・生活指導・透析)【内科学】
「腎不全の治療」についてまとめます。
運動療法について
・腎血流量(糸球体濾過量)は運動強度に依存して減少する
×運動療法によって糸球体濾過量が改善する
・等尺性運動を避ける (有酸素運動が適している)
・運動負荷量の設定は自覚的運動強度(Borg Scale)が重要
×下肢の浮腫には起立台での起立訓練が有効である
・血液透析日にも運動療法が行われる ×透析直前に運動を行う (透析中はOK)
×シャント側の手の運動は禁忌である (大きな負荷は避ける)
・血圧はシャントのない側で測る
食事制限について
《制限が必要なもの》
・蛋白質:老廃物の一種である窒素代謝物を作り出すため(低栄養に注意)
・ナトリウム(塩分):高血圧を来しやすい
・飲酒(アルコール)
・水分:水分を尿として排泄することができないため
※日常の身体活動量は制限する必要はない
透析療法について
・対象者数は年々増加傾向
・血液透析(95%以上)が多い ※腹膜透析(5%以下)
・昼間透析(80%以上)が多い ※夜間透析(15%以下)
・透析導入の原因疾患:糖尿病性腎症が最も多い
・透析対象者の死亡原因:心不全が最も多く、次いで感染症・脳血管障害
※腎機能障害では身体障碍者手帳を取得できる(→透析治療を受けられる)
《透析の合併症》
・不均衡症候群(血圧低下・痙攣・倦怠感・頭痛・不整脈などの症状を呈する)
・動脈硬化
・骨軟化症
・出血傾向
・末梢神経障害
・むずむず足症候群
《腹膜透析》
・自身で治療が可能なため、通院は月1.2回で良い
・毎日、1回30、1日3-4回程度の治療が必要
(治療ノートなどの自己管理が必要)
・血圧変動が小さい(血液透析に比べ)
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