「骨の基本構造」について解説します。
表面から下記順で説明していきます。
「骨膜・関節軟骨(・骨端軟骨)」
「骨質(緻密骨・海綿骨)」
「骨髄」
骨膜
骨膜は関節面以外(骨幹・骨幹端)の骨の表面を覆っています。
血管・神経が多く分布しており、外層・内層に分けられます。
外層:線維層
内層:骨形成層(骨の太さ)
関節軟骨
関節軟骨は関節面を覆っており、硝子軟骨で弾力に富み、
神経・血管・リンパ管がありません。
骨端軟骨
骨端軟骨(骨端成長板)は成長期の骨端と骨幹の間にあり、骨の長さの成長に関わる。
骨質
骨膜と骨質とはシャーピー線維(貫通線維)で結ばれています。
緻密骨(皮質骨)
緻密骨は硬く、骨幹の表層を形成。
血管・リンパ管の通路(縦:ハバース管・横:フォルクマン管)
ハバース管を中心とする層板構造を骨単位(オステオン)という。
海綿骨
骨端部に多く、骨梁を形成。(大腿骨上部:パッカードマイヤー線)
骨髄
骨髄は髄腔の中を満たしている組織。
生後5歳頃までは全骨髄が造血機能のある赤色骨髄
成長とともに造血機能が失われ、脂肪が主な成分である黄色骨髄
成人では体幹骨および四肢骨の近位端だけに造血機能が残る