【基礎から学ぶ】関節の構造【解剖生理学】
「関節の構造」について解説します。
関節とは
関節(joint)とは、結合する2つ以上の骨端の間に一定の間隔が存在して完全に分離し、両骨が可動的に結合したもの。
多くは一方が凸面(関節頭)、一方が凹面(関節窩)。
関節包
関節包は、骨膜から続いており、両骨端を包む。
外側の線維関節包と内側の滑膜で構成されている。
外側(線維関節包):血液供給乏しい。弾力性乏しい。関節の安定性に役立つ。
内側(滑膜):表面に絨毛があり、滑液の分泌吸収
関節腔
関節包の内腔。関節包の内面は滑膜で覆われ、滑液が分泌されている。
滑液の作用
・関節軟骨の栄養をつかさどる
・関節の衝撃の緩衝作用
・潤滑作用
関節円板・関節半月・関節唇・関節内靭帯・側副靭帯
関節包の周囲には、補強のため
「関節円板」「関節半月」「関節唇」「関節内靭帯」「側副靭帯」などの組織がある。
それぞれの存在場所をまとめます⇩
関節円板の存在場所【重要】
・顎関節
・胸鎖関節
・肩鎖関節
・下橈尺関節
・恥骨結合
関節半月の存在場所
・膝関節
関節内靭帯の存在場所
・股関節
・膝関節
関節唇の存在場所
・肩関節
・股関節
側副靭帯
肘・手・中手・手指
膝・中足・足趾
■確認問題(リンク)
動画でも解説しています⇩