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障害受容【臨床心理学】

「障害受容」についてまとめます。

 

 

障害受容

障害を直視し、立ち向かい、障害とともに生きることも自分の生き方の一つであると受け止め、生活していくこと。

一般的に下記5段階に分けられる(Cohn)

 

1:ショック期(肉体的苦痛・心理的平穏・感情鈍麻・無感動)

2:否認期

3:混乱期(抑うつ・怒り・恨み・悲哀)

4:解決への努力期(再起)

5:受容期(再適応期)

 

※順番で覚えるのが大切⇧

 

・社会環境によって影響される

・障害者同士の交流により促進される

・混乱している患者の怒りは医療者にも向く

・ショックを受けている状態の患者は安全に見守る

×抑うつ状態の患者には積極的な指導を行う

 

・障害が同じでも個人によって異なる

・障害の種類によって異なる

・社会的支援によって促進される

・障害を自覚してから長期の経過をたどる

×障害者相互の交流によって阻害される

 

・否定

・後悔

・悲嘆

・葛藤

・無感動

抑うつ

×保続

×投射

 

 

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病前性格論【臨床心理学】

病前性格論」についてまとめます。

 

 

病前性格

特定の精神障害と、その発病前の性格には共通する特徴がある、という考え方。

 

クレッチマー気質類型論(体型分類)

クレッチマー(Kretschmer)

細長型:分裂気質・統合失調症・内気、臆病、冷淡、敏感

肥満型:循環気質・躁うつ病・社交的、温厚

闘士型:粘着気質・てんかん・几帳面、秩序を好む、融通がきかない

 

 

その他の病前性格

テレンバッハ:メランコリー親和型性格・うつ病

下田光三:執着気質躁うつ病

 

 

 

 

 

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発達心理学【臨床心理学】

発達心理学についてまとめます。

 

 

ピアジェ:認知発達段階

エリクソン:心理社会的発達段階

ゲセル:運動発達・行動

 

 

発達の区分

新生児期:生後1ヵ月

乳幼児:0~1歳 (第一反抗期)

幼児期:1~6歳

児童期:7~11歳 (仲間関係を通した活動)

思春期:12~17歳 (第二反抗期)

青年期:18~22歳 (自我同一性の確立モラトリアム

成人期:23~39歳 

中年期:40~64歳

高齢期:65歳以上 (社会的孤立

 

《中学生の心理発達》

第二次性徴へのとまどい

×性の相違を理解

×自我同一性が完成

×教師や指導者に従順

×友人関係より親子関係を重視

 

《学童期の課題》

同性同年代との親密な関係の構築

×自我同一性の確立

×権威や規範への反抗

×同性の親への同一化

×母親の愛情への基本的信頼感の確立

 

《青年期》

過食症

・手首自傷

家庭内暴力

・社会的ひきこもり

×吃音

×パニック発作

 

境界型人格障害

×強迫性人格障害

×破瓜型統合失調症

×アスベルガー症候群

×多動性障害(注意欠陥多動性障害

 

ピアジェ(Piaget):思考発達段階説

感覚運動期:0~2歳  (感覚と運動を通して学ぶ)

前操作期:2~7歳   (自己中心的な考え)

具体的操作期:7~12歳 (数や量の保存概念が成立)

形式的操作期:12歳以降 (抽象的な思考)

 

エリクソン(Erikson):心理社会的発達段階説

信頼vs不信:乳幼児

自律性vs恥・疑惑:幼児前期

積極性vs罪悪感:幼児後期

勤勉性vs劣等感:児童期(学童期)

 

同一性vs同一性拡散:青年期

親密感vs孤独感:初期成年期

生殖性vs停滞性:成年期

自我統合感vs嫌悪・絶望:成熟期

 

 

 

 

 

 

 

 

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【心理療法④】その他の心理療法【臨床心理学】

心理療法についてまとめます。

 

 

 

森田療法

目的本位・行動本位の作業を繰り返すことにより、症状を受け入れながら生活できるようにする

 

※目的本位・行動本位⇔気分本位

 

創設者:森田正馬

第1期:絶対臥褥(何もしないで終日寝ている)

第2期:軽作業期(ベッド周りの掃除や日記をつける)

第3期:重作業期(畑仕事、薪割りなど)

第4期:普通生活(日記を通じて経過を診る)

 

 

自律訓練法

創設者:シュルツ(Schultz)

注意の集中・自己暗示(自己催眠)により全身をリラックスさせ心身のコントロールを行うもの。

 

《原則》

1:外界からの刺激をできるだけ遮断し、一定の受身的な姿勢をとらせる

2:言語公式の言葉を、頭の中でゆっくり反復する

3:受身的注意集中を行わせる

 

《標準練習》

1:手足の重量感

2:手足の温感

3:心臓機能の調整

4:呼吸機能の調整

5:腹部温感

6:額部冷感

 

箱庭療法

児童に有用

 

交流分析

創設者:エリック・バーン

自我の分析

《分析方法》

・構造分析

交流分析

・ゲーム分析

・脚本分析

 

《自我の状態》

・批判的な親:規範性・厳しさ

・養育的な親:慣用的・愛情深い

・大人:現実的・合理的・論理的

・自由な子供

・順応する子供

 

 

内観療法

身近な人(家族など)を対象に下記について具体的に経験や情景を思い出す。

1:してもらったこと

2:して返したこと

3:迷惑をかけたこと

 

 

生活技能訓練SST

・患者が取得すべき行動を治療者(リーダー)が手本として教示し、それを模倣するという学習理論に基づいた訓練(ロールプレイ

認知行動療法の一つ

統合失調症の長期入院患者の社会復帰に有効

1:教示

2:モデリング(模倣)

3:リハーサル

4:フィードバック

5:一般化

 

 

集団精神療法

・相互交流

×リラクセーション

 

実存分析

提唱者:フランクル

人間存在の基盤として責任性と倫理性に着目しながら、人間の意味と価値を分析していく

×自由連想法

 

 

 

心理劇

 

創設者:モレノ

・サイコドラマ:個人に焦点

・ソシオドラマ:集団および課題に焦点

・ロールプレイ

 

8~12人ぐらいが適当

 

 

 

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【心理療法③】来談者中心療法(クライエント中心療法)【臨床心理学】

「来談者中心療法(クライエント中心療法)」についてまとめます。

 

 

 

来談者中心療法(クライエント中心療法)

創設者:ロジャース(Rogers)

人間観:人間は誰しも、潜在能力や自己成長能力としての実現化傾向を持っている

    それらを阻害する外的圧力を取り除きさえすれば、人は自然と良い状態に成長できる

 

 

・非指示的心理療法:指示を与えない

 

 

自己一致:自己概念と経験が重なるほど適応的(純粋性・真実性)⇔不一致(不適応)

※自己概念:人が抱える理想的な自己像

※経験:人が現実に体験する自己像

 

 

無条件の肯定的関心:批判や評価などせず、受容する

共感的理解:相手を理解しようとする (感情の反射)

 

 

 

 

 

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【心理療法②】行動療法【臨床心理学】

心理療法についてまとめます。

 

 

 

認知行動療法(行動療法)

ホームワーク(宿題)を用いる

系統的脱感作法が用いられる

学習理論に基づく技法を用いる

 

学習:経験に基づく行動の比較的永続的な変容。

行動:単なる行為のことではなく、生体と環境との交互作用で生じる全ての反応

   (思考や感情など内面的な過程も含まれる)

 

人間観:人間は白紙の状態で生まれてくる

    善人になるか、悪人になるかは後天的な条件付け次第(学習の結果)

目標:患者が示す不適応行動や症状そのものを直接修正することを目指す。

 

 

 

《レスポンデント技法》

・強化技法:覚醒条件付け技法、情動条件付け技法

・消去技法:暴露法技法、脱感作技法

 

《オペラント技法》

・強化技法:一般的オペラント技法・差異強化技法、漸近的行動形成技法、トークンエコノミー技法、モデリング技法、バイオフィードバック技法、セルフモニタリング技法、コミュニティ強化アプローチと家族トレーニン

・消去技法:一般的オペラント消去技法、レスポンスコスト技法、条件性制止技法

 

古典的条件付け

提唱者:パブロフ   ウォルピ(Wolpe)

適用:神経症(恐怖症など)

 

系統的脱感作

不安や恐怖を引き起こす条件刺激に対する、過剰な感受性を系統的に弱めて、

最終的に条件刺激に対する反応が起こらないようにする方法

 

・模擬場面でのリハーサル

 

①不安の対象となるものに対して、それらを対象者の主観的刺激の強弱によって階層化する(不安階層表)

 

②脱感作を学ぶ

 

③刺激の低い不安対象に暴露していく(暴露法

 

オペラント条件付け

提唱者:スキナー(Skinner)

適応:自閉症

・レスポンデント条件付け(古典的条件付け):受動

例)パブロフの犬:ベル→餌→唾液反応

       ➡ベル→唾液反応(本来、ベルと唾液は無関係)

 

 

・オペラント条件付け:能動

自発的行動の直後に生じた「結果」により、行動が生じる頻度が変化すること

 

例)ある行為→餌 :頻度増える(強化)

 

トークンエコノミー法

・バイオフィードバック法

・ホームワーク(宿題)

 

認知療法

提唱者:ベック(Beck

適応:うつ病

「自らの周辺の世界をどうみるか」という認知によって、思考・行動・感情などが影響を受ける存在である。

 

認知の歪み:思い込み、決めつけなど

 

自動思考

 

 

 

 

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【心理療法①】精神分析療法【臨床心理学】

心理療法についてまとめます。

 

 

 

精神分析療法

創設者:フロイトFreud

自由連想法により、無意識的な葛藤を洞察して精神症状を和らげる

 

自由連想法:思いついたことを自由に話てもらう

無意識を意識化し洞察に導く(洞察療法)

・洞察:自らの行動の基礎にある無意識的な精神力動を認識すること

 

 

《局所論》

人間の精神は、意識・前意識・無意識の3領域から構成されると考える理論 

・意識:気付いている領域

・前意識:注意を向ければ思い出せる領域

・無意識:気付いていない領域

 

《構造論》

イド(エス)・超自我(スーパーエゴ)・自我(エゴ)の3つで構成されると考えた理論

・イド(エス):生命エネルギー・性的なエネルギーであるリビドーが備蓄されており、快楽原則に基づいて活動する

超自我:親や社会によって形成された価値観・倫理観に基づいて、イドを監視する。道徳原則に基づき善悪を判断する

・自我:現実原則に基づいて、イドと超自我を調整する

 

自我の強化が大切

統合失調症には危険な治療法

 

 

×訓練療法

 

転移:患者が治療者に対して向ける転移

(陽性転移:信頼や尊敬、陰性転移:憎しみや憎悪)

×患者の怒りに気付いたら治療者を交代する

×陰性転移の解釈は避ける

×陰性転移は治療の阻害因子となる

×陽性転移がみられたら治療者を交代する

×心理治療の目標は陽性転移の出現である

 

逆転移:治療者が患者に対して向ける転移

・治療者が患者にさまざまな感情を向ける

・治療者の現実状況に影響される

・治療者の生活史が反映される

・患者に理由のない嫌悪感を抱くことがある(陰性逆転移

逆転移は治療者が生活史で他者に抱いた感情を患者にむけることをいう

×治療の阻害因子となる

×おとぎ話の内容が患者の精神症状に現れる

×治療者の交代が必要である

×治療者が患者に夢の解釈を教える

×患者の治療方針を同僚と議論することである

×知人から依頼された患者の治療を引き受けることである

×患者から贈り物を受け取ることである

×治療者が他者に抱いた感情を患者に向けることをいう

×治療者の意図的反応である

×治療者の意識的反応である

×逆転移を意識したときは治療を中止する

 

集合的無意識(普遍的無意識)ユング(Jung)

・人類共通の無意識(神話・伝承)

個人の無意識の内容には祖先から相続したものがあり、過去の共通の体験が集団的な無意識の中に眠っていて、夢に現れる。(深層心理学

・性格分類(内向型・外向型)

 

 

 

 

 

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