【基礎から学ぶ】筋線維の種類(生理学的な分類)【解剖生理学】
「筋線維の種類」についてまとめます。
筋線維には大きく「遅筋」と「速筋」があり、
速筋はさらに「TypeⅡa」と「TypeⅡb」に分けられます。
それぞれの特徴を表にまとめます⇩
遅筋:typeⅠ | 速筋:typeⅡa | 速筋:typeⅡb | |
---|---|---|---|
色 | 赤筋 | ピンク | 白筋 |
適した運動 | 有酸素運動・長距離走 | 無酸素運動・短距離走 | |
張力発揮 | 小 | 中 | 大 |
筋線維径 | 小 | 中 | 大 |
疲労 | 遅い | 中間 | 速い |
ATP供給 | 酸化 | 中間 | 解糖 |
グリコーゲン | 少 | 中間 | 多い |
ミオグロビン | 多 | 中間 | 少 |
多 | 中間 | 少 | |
毛細血管 | 密 | 中間 | 粗 |
例 | 脊柱起立筋・ヒラメ筋 | 指の筋肉 |
補足⇩ 理解を深め、覚える際に役立てて下さい。
ATP供給
ATPはアデノシン三リン酸の略。エネルギー物質。
ATPの合成には3つのエネルギー供給機構がある。
①解糖系:無酸素・グルコースがピルビン酸にまで分解される経路・短時間でATPを作り出す
②クエン酸回路(TCA回路・クレブス回路):解糖系でできたピルビン酸をアセチルCoAに変え、そこからクエン酸がつくられて、様々な反応を経てATP2分子と大量の水素が生成されます。
③電子伝達系:有酸素・水素が水素イオンと電子に分割され、酸素と反応して水ができる過程で、大量のATP34分子が生成されます
ミトコンドリア
ミトコンドリアは摂取した食物からエネルギーを取り出して、体内で利用することのできるATPというエネルギーに変換する。
ミオグロビン
筋色素、筋肉ヘモグロビンともいう(myo:筋肉)。
酸素に対する親和性が大きく、筋組織中に酸素を貯蔵する役割がある。
ミオグロビン含有量が多いと赤く見える
注意:マグロ(赤身魚)とヒラメ(白身魚)
マグロは回遊魚で赤身の魚(遅筋=赤筋が多い)
ヒラメは普段はじっとしていても動き出すと速く白身の魚(速筋=白筋が多い)
では、人間のヒラメ筋は?赤筋が多いのが特徴です!!
・・・?
コレは、形状的(ヒラメの様に平たい形)につけられた名前であるため。
なので、遅筋(赤筋)であるが、ヒラメ筋という名前になっています。
間違えないようにしましょう。
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