PTOT国家試験対策ブログ

PTOT国試合格のサポートブログ

【基礎から学ぶ】筋線維の種類(生理学的な分類)【解剖生理学】

f:id:kigyou-pt:20200625165804j:plain

「筋線維の種類」についてまとめます。

 

 

筋線維には大きく「遅筋」「速筋」があり、

速筋はさらに「TypeⅡa」「TypeⅡb」に分けられます。

それぞれの特徴を表にまとめます⇩

 

  

  遅筋:typeⅠ 速筋:typeⅡa 速筋:typeⅡb
 色 赤筋  ピンク 白筋 
 適した運動 有酸素運動長距離走   無酸素運動短距離走
 張力発揮 小   
 筋線維径 大 
 疲労 遅い 中間  速い 
 ATP供給 酸化  中間 解糖 
 グリコーゲン 少  中間  多い 
 ミオグロビン   中間 少 

 ミトコンドリア

中間
 毛細血管 密  中間 粗 
 例 脊柱起立筋・ヒラメ筋   指の筋肉 

 

補足⇩ 理解を深め、覚える際に役立てて下さい。

 

ATP供給

ATPはアデノシン三リン酸の略。エネルギー物質。

 

ATPの合成には3つのエネルギー供給機構がある。

①解糖系無酸素グルコースがピルビン酸にまで分解される経路・短時間でATPを作り出す

クエン酸回路(TCA回路・クレブス回路):解糖系でできたピルビン酸をアセチルCoAに変え、そこからクエン酸がつくられて、様々な反応を経てATP2分子と大量の水素が生成されます。

③電子伝達系有酸素・水素が水素イオンと電子に分割され、酸素と反応して水ができる過程で、大量のATP34分子が生成されます

 

ミトコンドリア

ミトコンドリアは摂取した食物からエネルギーを取り出して、体内で利用することのできるATPというエネルギーに変換する。

 

ミオグロビン

筋色素、筋肉ヘモグロビンともいう(myo:筋肉)。

酸素に対する親和性が大きく、筋組織中に酸素を貯蔵する役割がある。

ミオグロビン含有量が多いと赤く見える

 

 

注意:マグロ(赤身魚)とヒラメ(白身魚

マグロは回遊魚で赤身の魚(遅筋=赤筋が多い)

ヒラメは普段はじっとしていても動き出すと速く白身の魚(速筋=白筋が多い)

 

では、人間のヒラメ筋は?赤筋が多いのが特徴です!!

 

・・・?

コレは、形状的(ヒラメの様に平たい形)につけられた名前であるため。

なので、遅筋(赤筋)であるが、ヒラメ筋という名前になっています。

間違えないようにしましょう。

 

 

 

◆確認問題(note)⇩

理学療法士作業療法士:国家試験攻略note 西島紘平|note

 

◆オンラインサロンメンバー募集中⇩

西島ゼミ 理学療法士・作業療法士学生サポートサロン|理学療法士作業療法士:国家試験攻略note 西島紘平

 

◆動画でも解説しています⇩

youtu.be