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発達障害(知的障害・広汎性発達障害・注意欠陥多動性障害・学習障害)【精神医学】

発達障害(知的障害・広汎性発達障害注意欠陥多動性障害学習障害)」についてまとめます。

 

 

 

知的障害(精神遅滞

 

ダウン症候群

21番染色体のトリソミーによる常染色体異常

筋緊張低下

・トリソミー出現頻度は母親の出産年齢が高くなるほど高くなる

・運動発達が遅れる

・先天性心疾患の合併が多い

×先天性代謝異常

×周産期の脳損傷が原因となる

 

×転座型の場合は両親に転座があることは少ない(両親のどちらか一方に転座染色体を保有している)

 

 

 

《症状》

・シャフリング移動:座位のまま股関節を屈曲し、前進

・腹臥位移動:股関節外転

×伸展側下肢の尖足傾向 ×上肢の過剰な引き込み ×緊張性迷路反射の残存 ×下肢運動の交互性の欠如

・背臥位:下肢外転・外旋  通常みられる下肢の持ち上げが見られない

・スカーフ徴候陽性

・環軸関節亜脱臼

×後弓反射 ×はさみ脚歩行 ×緊張性迷路反射亢進 (脳性麻痺

×両親に対する愛着は少ない(少なくなることはない)

・外反扁平足が歩行時の問題となる

 

運動療法

・腹筋群の収縮を促す

×床上座位移動練習(シャフリング) :練習はすべきでない

×不随意運動を抑制する

×背這いを移動手段とする

×緊張性迷路反射を促通する

×定頸後すぐに立位姿勢を経験させる

 

フェニルケトン尿症

先天性代謝異常(アミノ酸代謝異常)

 

 

クレチン病

甲状腺機能低下

 

 

心理的発達障害

 

 

学習障害

定義「全般的な知的発達の遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す様々な障害」

 

・全般的な知能に大きな低下がなく、文字を読めばわかるが書くことができない

心理的発達の障害である

 

広汎性発達障害

精神遅滞

・限局した反復運動

・コミュニケーション障害

・相互的な社会的関係の異常

 

×相互的な社会的関係の異常は認めにくい(対人関係に問題を有する)

×姿勢異常は認めにくい

 

 

自閉症

男児に多い

・3歳以前に現れる(×学童期に発症する)

精神遅滞を伴う(75%)

・人見知りをしない

・特定のものに対するこだわりがある

×新しい環境を好む

×おとぎ話を聞きたがる

×身振りで意思を伝える

×脊椎変形を生じる

×大部分の症例でてんかんを認める

×約半数が統合失調症に移行する

×言語の意味理解が障害される(言語表出が苦手)

×家庭ではほぼ問題なく会話できる

×乳児期の虐待(ネグレクト)が原因となる(原因は不明)

×ごっこ遊びをする

 

《対応》

・行動療法(オペラント条件付け)

 

アスペルガー症候群

・児童期と関連

×言語発達の遅れを伴う

 

レット症候群

女児に多い

 

注意欠陥・多動性障害(ADHD

男児に多い

・生育歴の聴取が重要である

・二次性の精神症状に注意が必要である(うつ病や不安障害など)

・課題への注意集中が困難となる

・成長に伴い、不注意よりも多動の方が軽快しやすい

×青年期心理に関連する

×成人期において診断されることはない(成人期になって初めて診断されることもある)

 

《対応》

薬物療法

 

選択性緘黙(かんもく)

・学校では一言も話さない。うなずきなどのジェスチャーでコミュニケーションは可能。自宅では普通に会話ができる。

×脳の器質的病変を原因とすることが多い

×言語理解の障害を伴う

×言語発達の遅れによって生じる

×老年期における精神保健上の問題

 

反応性愛着障害

乳児期の虐待(ネグレクト)が原因となる

※生まれつきの障害ではなく、発育途中で発症する障害

・過度に警戒的

 

 

反応挑戦性障害

×症状は家庭内に限局する

 

チック

不随意的・急速・反復的・非律動的・情動的な運動あるいは発生。

多くは一過性

×心理的発達の障害に分類される(脱抑制性愛着障害に分類される)

×一過性チック障害の約半数がTourette障害に進行する

 

トゥレット症候群

・多種類のチックが1年以上続くもの

 

 

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