「脊髄損傷の原因・症状」についてまとめます。
脊髄損傷とは、交通事故や転倒などを原因として脊髄が損傷を受け、
運動や感覚機能などに障害が生じる状態
原因
外傷性:交通事故・転落・スポーツ
遅発性:腫瘍・進行性亀背・脊髄空洞症・後縦靭帯骨化症
《中心性脊髄損傷》
・高齢者の転倒で多い
・骨折、脱臼を伴わない非外傷性頚髄損傷として発症
・頸椎過伸展によって発生することが多い
・下肢より上肢機能が強く障害されることが多い
(中心側から、頚部、上肢、腰部、下肢のため)
×肛門括約筋の収縮が障害されることが多い
分類
完全損傷:S4/5領域である肛門周囲の運動・感覚が脊髄ショック期を過ぎても完全に失われている状態
不完全損傷:完全損傷以外
・中心性脊髄損傷
・ブラウン-セカール症候群
・前脊髄動脈症候群(前部脊髄損傷)
・脊髄空洞症
脊髄ショック
重度の脊髄損傷を負った際に脊髄反射が一過性に全て消失した状態
※肛門反射などで確認
期間:受傷直後から数日(数週間)持続する。(経過とともに回復する)
・受傷部位より下位の脊髄機能が完全に停止
・完全な弛緩性麻痺
・反射消失
・感覚、運動機能消失
・自律神経機能消失
×温痛覚解離(傷害レベル以下の感覚脱失・温痛覚は消失する)
×痙性四肢麻痺
×受傷直後は尿失禁状態となる
※合併症を生じやすい。(異所性骨化は受傷後2か月から1年)
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