【第54回理学療法士国家試験】PM第43問:延髄外側症候群【解説】
問:左延髄外側症候群で正しいのはどれか。
1.右Horner徴候
2.右角膜反射低下
3.右上下肢の運動失調
4.右上下肢の温痛覚障害
5.右上下肢の深部感覚障害
出典:厚生労働省HP 第54回理学療法士国家試験問題
【午後問題PDF】
解説
延髄外側症候群は、後下小脳動脈の閉塞などにより起こり、
Wallenberg症候群とも呼ばれます。
症状
①小脳失調
②顔面の温痛覚脱失(障害側)
③Horner症候群:額無汗・眼瞼下垂・眼裂の狭小化・縮瞳(障害側)
⑤頚部以下の温痛覚脱失(健側)
⑥回転性めまい・頭痛・悪心・嘔吐
選択肢を見ていきます⇩
1.右Horner徴候 →左(障害側)
2.右角膜反射低下 →左(障害側)
3.右上下肢の運動失調 →左(障害側)
4.右上下肢の温痛覚障害 →正しい
5.右上下肢の深部感覚障害 →深部感覚障害は起こらない
ということで、答えは4.になります。