【呼吸器疾患】その他の呼吸器疾患②(気胸・肺性心)【内科学】
「気胸・肺性心」についてまとめます。
気胸
胸膜の破損により胸膜腔に空気が貯留する状態。
《原因(分類)》
・自然気胸:やせ型男性に多い
《症状》
×自然気胸:喀血
《リハビリ》
・呼吸訓練は禁止 (口すぼめ呼吸・咳嗽訓練)
肺性心
肺疾患による肺機能障害のため肺血流抵抗が増大し、右室肥大から右室機能不全に陥った状態
×左室肥大
無気肺
気道内分泌物、血液、誤飲物などによる気道の閉塞により、閉塞部より末梢の含気が減少した状態。
《原因》
・異物
・脊髄損傷の合併症
※関節可動域訓練など禁忌ではない
肺結核
・結核菌による感染が肺に起こった疾患
※空気感染(飛沫核感染:通常のマスクではNG)
※日本では予防接種(BCG)により感染しにくい・発病しにくい
《症状》
・微熱・咳・痰・倦怠感・食欲低下・体重減少など
・喀血
・息苦しさ
《所見》
・ラングハンス巨細胞
・類上皮細胞
・乾酪壊死
・空洞形成
×ゴム腫(第3期梅毒疹)
SARS(重症急性呼吸器症候群)
《原因・感染》
・飛沫感染
※患者の隔離が感染拡大防止策である
《症状》
・高熱
・高齢者では致死率が高い
×微熱
肺炎
肺実質の炎症
・高齢者の発症率、死亡率が高い(がん・心臓病・脳卒中の次か同程度)
《原因》
・感染により生じる場合が多い
細菌性肺炎:肺炎球菌・インフルエンザ菌・黄色ブドウ球菌・緑膿菌
ウイルス性肺炎:麻疹・コロナウイルス・サイトメガロウイルス
《高齢者の肺炎》
・誤嚥性肺炎が多い
×高熱がみられる
×肺尖部の病巣が多い
×咳反射の亢進がみられる
×死因となる例は減少している
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