「腎臓の機能(濾過・再吸収・分泌)」についてまとめます。
腎臓には尿を生成して、体内に生じた不要な物質を体外に排泄する役割がある。
1日の尿量:1.5L/日
糸球体濾過
糸球体濾過量:160L/日
有効濾過圧(10mmHg)=糸球体毛細血管圧(50mmHg)ーボウマン嚢内圧(15mmHg)-血漿膠質浸透圧(25mmHg)
■ 濾過される物質
・大部分は水
・電解質
・尿素
■ 再吸収・分泌を受けない物質
・イヌリン(生理的に体内に存在しない)
・クレアチニン(微量の分泌はある)
これらのクリアランスは糸球体濾過量(GFR)を示す。
■ 濾過されない物質
・血球成分
近位尿細管
■ 重要な物質を再吸収する
・水
・アミノ酸
・ビタミン
・イオン(Na+、K+、Cl-、Ca2+、Mg+、HCO3など)
※身体の生理的状態に左右されず一定量
■ 分泌
・尿酸
・パラアミノ馬尿酸(PAH):(ほぼ完全に尿へ排泄される)
ヘンレループ
残りの水、イオンなどを再吸収
遠位尿細管
■ 再吸収
・水
・Na+
・Cl-
・Ca2+(←パラソルモンによる調節)
※身体の生理的状態に左右され、恒常性(ホメオスタシス)を保つ
■分泌
・カリウム
集合管
・水(←バソプレシンによる調節)
・Na+(←アルドステロンによる調節)
・Cl-
■ バソプレシン(下垂体後葉)
体内の水が不足すると、分泌され、水の再吸収を促す(尿は濃縮される:尿量減少)
■アルドステロン(副腎皮質)
血圧の低下で分泌され、Na+の再吸収を促す。
Na+との交換でK+の排泄が増加
■パラソルモン(上皮小体ホルモン)
Ca2+の再吸収を促進
◆確認問題(note)⇩
【解剖生理学】腎臓の機能・確認問題(理学療法士・作業療法士)|理学療法士作業療法士:国家試験攻略note 西島紘平|note
◆動画でも解説しています⇩