2020年(令和2年)2月23日に実施された第55回理学療法士及び作業療法士国家試験の合格者数が先日発表されています。
それに伴い、過去15年からの合格率・受験者数・合格者数をグラフにし、
コメントを加えましたので、ご参照ください。
最後に、PTOTの将来性について少しだけ私見を述べています。
理学療法士・作業療法士国家試験:合格率
合格率は「理学療法士(PT)で85%程度・作業療法士(OT)で80%程度」。
上記グラフは新卒・既卒合わせたデータです。
新卒のみにすると合格率は5~10%程度は上がります。
「年々難易度を高くする」という話をよく聞きますが、
データ(グラフの推移)を見ると、意外とそうでもない印象。
(学生さんがより頑張っているからという可能性も!?)
理学療法士・作業療法士国家試験:受験者数・合格者数
受験者数・合格者数をPTとOTと分けてグラフにしています⇩
まずは【PT】
次に【OT】
ここ数年、PTで毎年10,000名、OTで5,000名程度が有資格者として増えています。
合格者の累計はPTで18万名を超えていることになります。
もちろん引退される先生方もいますが、下記画像(PTの年齢構成)から分かるように、20-30歳代が多いので、年々増加していきます。
(画像引用:リンク)
そして、PTOTの供給数は既に需要数を上回っており、
2040年頃には供給数が需要数の約1.5倍になるとの推計も出ている。
(引用:リンク)
理学療法士・作業療法士の将来性(私見)
PTOTの20年後を考えると、供給数は大幅に上回る状態。
不要なPTOTが出てくるのは現実。
では、それはどのようなPTOTなのか・・・
個人的には、一番危険なのは「現30・40代」かと思う。
20年後は「50・60代」になっているわけで、
(現50代は、20年後は引退する年代なので、ギリ逃げ切れる。)
高級取りで体力的にも劣り、若さから来るパワーを提供できないのは、
かなりのハンデ。
管理職になるスタッフも多くなるだろうが、それにしても、
そんなにたくさんの管理職は不要。
と、まぁ将来を不安に思っても仕方ないので、
学生さん方は、まずは国試に合格して理学療法士・作業療法士になりましょー!!