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【基礎から学ぶ】上肢の動脈【解剖生理学】

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「上肢の動脈」
についてまとめます。

 

 

上行大動脈→大動脈弓→(腕頭動脈)→鎖骨下動脈→腋窩動脈→上腕動脈→橈骨動脈・尺骨動脈

 

 

鎖骨下動脈

触診部位鎖骨内側1/3の上方

椎骨動脈

・内胸動脈

・甲状頚動脈

・肩甲背動脈

※前斜角筋と中斜角筋の間(斜角筋隙)を通る

胸郭出口症候群

 

腋窩動脈

触診部位腋窩

第一肋骨の外側縁から腋窩動脈となる

・最上胸動脈

・胸肩峰動脈

・外側胸動脈

・肩甲下動脈

・前上腕回旋動脈

・後上腕回旋動脈

 

上腕動脈

触診部位上腕前面の尺側部

※血圧計測の聴診器を当てる部位でもある

大胸筋下縁を通過後、上腕動脈となる

上腕二頭筋の内側縁(内側二頭筋溝)から肘窩に走行

 

 

肘窩で橈骨動脈と尺骨動脈に分かれる 

橈骨動脈

触診部位前腕掌側面の外側遠位部

※脈拍の触知部位

「解剖学的かぎタバコ入れ」を通る

 

 

尺骨動脈

触診部位前腕掌側面の内側遠位部

・尺骨神経管(ギヨン管)を通る 

・前骨間動脈

 

 

橈骨動脈・尺骨動脈・前骨間動脈は掌側で一緒になり掌弓動脈を形成

 

 

 

 

◆確認問題(note)⇩

理学療法士作業療法士:国家試験攻略note 西島紘平|note

 

◆動画でも解説しています⇩

 

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【基礎から学ぶ】大動脈の分岐【解剖生理学】

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「大動脈の分岐」についてまとめます。

 

 

大動脈は心室から出て総頚動脈の分岐部までになります。

 

上行大動脈・大動脈弓・下行大動脈に分けられ、

下行大動脈はさらに「胸大動脈」「腹大動脈」に分けられます。

 

上行大動脈

・右冠状動脈

・左冠状動脈

 

大動脈弓

・腕頭動脈

・左総頸動脈

・左鎖骨下動脈

 

 

胸大動脈

高さ:T4~T12

・気管支動脈

・食道動脈

・肋間動脈

・肋下動脈

・上横隔動脈

 

腹大動脈

高さ:T12~L4

・下横隔動脈

・腰動脈

・腹腔動脈

・中副腎動脈

・腎動脈

・上腸間膜動脈

・下腸管膜動脈

・精巣動脈、卵巣動脈

 

 

 

 

 

 

◆確認問題(note)⇩

【解剖生理学】大動脈の分岐・確認問題(理学療法士・作業療法士)|理学療法士作業療法士:国家試験攻略note 西島紘平|note

 

 

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【基礎から学ぶ】冠状動脈【解剖生理学】

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「冠状動脈」についてまとめます。

 

 

冠状動脈:栄養血管(酸素・栄養を送る)

 

大動脈基部(上行大動脈・大動脈弁の後ろ)から分岐

 

右冠状動脈:後下行枝(後室間枝)→右房・右室・左室下壁

左冠状動脈:左回旋枝(回旋枝・後枝)→左房・左室側壁

     :左前下行枝(前室間枝・前枝)→左室前壁心室中隔・前乳頭筋

 

 ※心室は大動脈が出る部位で最も栄養が必要なため3つの血管で供給される

※ 拡張期に冠状動脈の血流は増加する

 

心筋梗塞:冠状動脈の閉塞(心臓の一部が壊死)

狭心症:冠状動脈の狭窄(一時的な酸欠)→ニトログリセリン

 

 

 

 

◆確認問題(note)⇩

【解剖生理学】冠状動脈・確認問題(理学療法士・作業療法士)|理学療法士作業療法士:国家試験攻略note 西島紘平|note

 

 

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【基礎から学ぶ】体循環と肺循環【解剖生理学】

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「体循環と肺循環」についてまとめます。

 

 

循環とは

生命の維持に必要な酸素・栄養素・ホルモンなどが細胞に運ばれ戻ってくること

 

動脈:心臓から出ていく血管

静脈:心臓に戻ってくる血管

 

動脈血酸素を多く含む血管

静脈血二酸化炭素を多く含む血管

 

体循環(大循環)

心室から右心房までの血液の循環路

心室→大動脈→全身→上・下大静脈→右心房

 

・全身の細胞に酸素を渡し、二酸化炭素を受け取る(内呼吸

役割:酸素・栄養素の運搬

 

肺循環(小循環)

心室から左心房までの血液の循環路

心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房

 

・肺で酸素を受け取り、二酸化炭素を体外へ排出する(外呼吸

・酸素を受け取った肺静脈以降は動脈血になる

 

役割:ガス交換

毛細血管内の血液と肺胞との間で、酸素と二酸化炭素の交換を行う。

 

 

 

 

◆確認問題(note)⇩

理学療法士作業療法士:国家試験攻略note 西島紘平|note

 

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【基礎から学ぶ】刺激伝導系【解剖生理学】

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「刺激伝導系」についてまとめます。

 

 

刺激伝導系(興奮伝導系)

・自ら活動電位を生み出す(自動能)特殊心筋

・刺激伝導系の刺激を受け、固有心筋が興奮することにより心収縮が起こる

 

  

洞房結節(洞結節)→房室結節→房室束(ヒス束)→右脚・左脚→プルキンエ線維

※どの部分も自ら刺激を発生することができる

 

 

洞房結節(洞結節)

・上大静脈と右心房の境界付近に存在

ペースメーカー(心臓の拍動のリズムを決定する)

 

房室結節(田原結節)

右心房下壁(心室中隔付近)に存在

・興奮伝導速度が他の刺激伝導系に比べ遅い

(心房が収縮後に心室が収縮するように)

 

房室束(ヒス束)

心室中隔の上部に存在

 

右脚・左脚

心室中隔にて、右脚・左脚に分かれて存在 

 

プルキンエ線維

心室壁に放散

心室心内膜から心室心外膜へ伝わる

 

 

 

◆確認問題(note)⇩

【解剖生理学】刺激伝導系・確認問題(理学療法士・作業療法士)|理学療法士作業療法士:国家試験攻略note 西島紘平|note

 

 

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【基礎から学ぶ】心臓【解剖生理学】

「心臓」についてまとめます。

 

 

 

構造

位置:少し左側

高さ:第2肋骨と第5肋骨の間

後方:食道

下方:横隔膜

両側:肺

 

重さ:250g

大きさ:握りこぶし程度

 

 

上端:心底(心基部)

下端:心尖

 

心臓壁

・心内膜単層扁平上皮 (上皮細胞について:リンク

・心筋層

心房より心室の方が厚い(心室>心房)

心室より左心室の方が厚い(左心室>右心室

 固有心筋:血液の拍出

 特殊心筋:刺激伝導系

・心外膜

漿膜性心膜

 ・臓側心膜

 ・心膜腔(中に少量の心膜液:溜まり過ぎると心タンポナーデ

 ・壁側心膜

線維性心膜

 

 

心房

卵円窩心房中隔(卵円孔が閉鎖)

 

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僧帽弁:左房室弁・二尖弁

三尖弁:右房室弁

大動脈弁:左心室と大動脈の間・半月弁

肺動脈弁:右心室と肺動脈の間・半月弁

 

 

 

 

 

◆確認問題(note)⇩

【解剖生理学】心臓の構造・確認問題(理学療法士・作業療法士)|理学療法士作業療法士:国家試験攻略note 西島紘平|note

 

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【基礎から学ぶ】血小板と止血【解剖生理学】

「血小板」についてまとめます。

 

 

血小板

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骨髄(造血管細胞)→巨核球→血小板

無核

数:12~40万/㎣

寿命:7~10

 

一次止血

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・血管攣縮

血小板血栓血小板が凝集し血栓を作る

(※出血時間:血小板が減少すると延長する)

・一時止血は脆く、補強するため二次止血が起こる

 

二次止血

血液凝固フィブリン血栓を固める(かさぶた)

・二次止血の過程には12種類の血液凝固因子が関与(Ⅰ~ⅩⅢ、Ⅵは欠番)

  

 

血液凝固因子

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プロトロンビン→トロンビン

フィブリノゲン→(トロンビンにより分解)→フィブリン

 

フィブリン:白血球・赤血球と結合し血餅を作る(かさぶた)

  

ビタミンK:肝臓での血液凝固因子の合成を助ける

※ビタミンK欠乏で出血傾向

ワーファリン:抗凝固薬

ヘパリン:抗凝固薬

※抗血小板薬:血栓凝集能を抑える・抗凝固薬ではない

 

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関連疾患:血友病

 

線溶(線維素溶解)

 ・プラスミンによりフィブリンを分解

 

 

マンガで血液について学べます⇩

 

 

 

◆確認問題(note)⇩

【解剖生理学】血液・確認問題(理学療法士・作業療法士)|理学療法士作業療法士:国家試験攻略note 西島紘平|note

 

 

 

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