問:生後8か月の乳児。運動発達の遅れがあり、療育施設にて理学療法を受けている。図のような姿勢を示す。優先して行う運動はどれか。
1.寝返り
2.膝立ち
3.四つ這い
4.立ち上がり
5.免荷立位での交互振り出し
出典:厚生労働省HP 第54回理学療法士国家試験問題
【午後問題PDF】
解説
問題文より「生後8か月の乳児で運動発達の遅れがある」ということから、
8か月頃(もしくは以前)の発達過程を示す運動と推測される。
図より「左図:上肢支えありでの座位」「右図:腹這い位で胸を上げる」であり、
これらの次の発達過程を行う運動を選択する。
図・選択肢を発達過程の順に並べると・・・
「1.寝返り」
図
「3.四つ這い」
「2.膝立ち」
「4.立ち上がり」
「5.免荷立位での交互振り出し」
となる
よって、答えは3.四つ這いとなる。
このように、運動発達の順序さえ分かれば解ける問題です。
以下にそれぞれの発達過程の目安を記します。
左図.上肢の支えありで座る:6か月 ※支えなし:7か月
右図.腹這いで胸を上げる :5か月
1.寝返り:5か月
2.膝立ち:9~10か月
3.四つ這い:7~9か月
4.立ち上がり:10か月
5.免荷立位での交互振り出し:10~11か月
Point
あくまで目安であり、〇か月と丸暗記するより、
「大体これくらい」ということと「運動発達の順序」を覚えておくと良いと思います。