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【第54回理学療法士国家試験】PM第1問:MMT【解説】

問:可動域制限のない患者に図のような肢位をとらせたところ5秒間保持できた。Danielsらの徒手筋力テストにおける段階3以上と推測できる筋はどれか。

f:id:kigyou-pt:20200122093740p:plain1.左三角筋中部線維
2.右上腕二頭筋
3.左中殿筋
4.右腸腰筋
5.右前脛骨筋

 

出典:厚生労働省HP 第54回理学療法士国家試験問題
午後問題PDF
 

解説

1.左上肢は左腰を押さえているのでMMT3以上と判断しにくい。


2.右上肢の肘関節は0°でありMMT3以上とは判断しにくい。


3.左股関節は内・外転中間位であるが、重心線は、左股関節の内側に位置すると考えられる。左中殿筋は、体重を支えており、MMT3以上ではないと、体幹側屈(トレンデレンブルグ徴候)などの変化がみられると考えられる。そのためMMT3以上あると考えられる。


4.右股関節は軽度屈曲し、右腸腰筋が働いていると考えられる。Danielsらの徒手筋力テストの3(Fair)は、「抵抗を加えなければ重力に抗して、運動域全体にわたって動かせる。」ため、これだけの姿勢では、運動域全体にわたって動かせると断定しにくい。

 

5.右足関節は、底・背屈中間位であるが。Danielsらの徒手筋力テストの3(Fair)は、「抵抗を加えなければ重力に抗して、運動域全体にわたって動かせる。」ため、これだけの姿勢では、運動域全体にわたって動かせると断定しにくい。