【脊椎疾患】腰部脊柱管狭窄症・後縦靭帯骨化症【整形外科学】
「腰部脊柱管狭窄症・後縦靭帯骨化症」についてまとめます。
腰部脊柱管狭窄症
脊柱管が狭くなった状態で、脊髄および神経根の圧迫により、神経圧迫症状をきたすもの
※疾患とするよりも、様々な腰椎疾患にみられる”病態”として捉えておくと良い
原因
・変性脊柱管狭窄(変形性脊椎症・すべり症・ヘルニアなど)
・先天性脊柱管狭窄
・医原性脊柱管狭窄
・外傷
・骨パジェット病
症状
脊髄(馬尾)・神経根の圧迫症状を呈する
・間欠性跛行(馬尾性間欠跛行):歩行により足部からのしびれ・疼痛出現。歩行中止により回復する。(体幹前屈位で軽快)
《神経根症状》
筋力低下
腱反射低下
感覚障害
《馬尾症状》
・下肢の異常感覚
・膀胱直腸障害
・会陰部の熱感
・アキレス腱反射消失
後縦靭帯骨化症(OPLL)
頚椎後縦靭帯の肥厚・骨化により、脊柱管の狭窄。
※後縦靭帯:椎体の後面を走行
原因
自然発症(軽微な外傷を契機に発症する例も)
好発部位
C4
頚椎:中年以降の男性に多い(50歳代)
胸椎:女性に多い
症状
可動域減少・肩こり・頸部痛
根症状・脊髄狭窄症症状
下肢:痙性麻痺
膀胱直腸障害(過活動性膀胱)
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