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【基礎から学ぶ】骨折の合併症【整形外科学】

「骨折の合併症」についてまとめます。

 

 

  

感染

骨折で起こる感染症の原因は主に2つ⇩

開放骨折により外部からの細菌侵入

・手術中の感染

 

骨髄炎に至るケースもある。

 

骨髄炎:骨の組織に細菌などが感染して化膿するもので、難治性の疾患 

 

無腐性骨壊死

栄養静脈が損傷を受け、血行不良となり骨折片が壊死に陥る。

血流条件の悪い部分に起こりやすい 

◎好発部位

・上腕骨解剖頸

・大腿骨頸部内側骨折

・手の舟状骨

・脛骨遠位1/3

・距骨

 

 

※無腐性:非感染性のこと 

※骨壊死には症候性と特発性がある⇩

 症候性:外傷や塞栓症などによる血行不良が原因

 特発性:原因不明

 

偽関節

骨折した部位がくっつかい状態。

仮骨軟化が6か月以上続くと診断される。

 

原因:栄養障害・局所可動・血腫・血行不良・体質異常など 

 

 

 

深部静脈血栓症(DVT) 

骨折後の安静により形成される可能性がある

 

 

播種性血管内凝固症候群(DIC) 

何らかの原因により血管内のあちこちに突発的な血栓が生じること。

血小板や凝固因子を使い果たしてしまい、過度の出血を引き起こす。 

大量出血により死に至る可能性もある。

 

脂肪塞栓

肺や脳の血管に骨折部からの骨髄脂肪が塞栓して起こる。

生命予後に関わる重大な合併症。

(骨盤骨折や大腿骨骨折などに多い) 

 

外傷性骨化性筋炎

外傷による損傷部付近の筋肉の中に形成された血腫の異所性骨化

可動域制限を来す。 

阻血性拘縮(フォルクマン拘縮)

前腕屈筋群に生じる区画症候群(コンパートメント症候群)。

上腕動脈の血行障害により、前腕屈筋群の虚血性壊死・神経麻痺が起こり、手指に特有な拘縮を来す。

上腕骨顆上骨折で多い) 

 

症状:疼痛・脈拍消失・運動麻痺・蒼白・知覚異常・腫脹 

 

Sudeck骨委縮

骨折などの外傷後(手術後)に急速に自発痛・運動痛・浮腫とともに著明な骨委縮を来す。

交感神経の異常で、反射性交感神経性ジストロフィーによるものとされている。

(踵骨骨折・Colles骨折後に多い) 

 

末梢神経障害

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◆確認問題(note)⇩

理学療法士作業療法士:国家試験攻略note 西島紘平|note

 

 

 

◆動画でも解説しています⇩

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