「変形性関節症(概要)」についてまとめます。
変形性関節症(OA:Osteoarthritis)とは
関節の軟骨の変性、摩耗から関節面の破壊が起こり、
これに防衛反応として、関節面を骨硬化させてたり、骨棘を形成し、
関節面を広げようとしたりと骨組織で増殖してしまう状態。
病理・検査所見
・関節軟骨破壊、関節裂隙の狭小化
・軟骨下骨の硬化(象牙化)
・関節内遊離体(軟骨や軟骨下骨の一部が剥がれ、関節内を移動する骨片;俗称「関節ねずみ」)
・骨棘形成
・骨嚢胞形成(軟骨直下の骨に形成される液体で満たされた嚢)
・滑膜の変性→多量の滑液生成(腫脹)
※赤沈値・CRP値は正常
症状
・疼痛
・可動域制限
・変形(例:膝だと内反変形が多い)
・腫脹・関節液貯留(テスト:膝蓋跳動)
好発部位
股関節・膝関節・脊椎
一次性関節症とは
原疾患のないもの
二次性関節症とは
・先天性奇形(先天性股関節脱臼など)
・感染(化膿性・結核性など)
・非特異性炎症(関節リウマチ・偽痛風など)
・関節血症(血友病など)
・外傷(半月板損傷・関節内骨折など)
・後天性関節面適合不全(ペルテス病・大腿骨頭すべり症・特発性大腿骨頭壊死)
治療
ステロイド関節内注射
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