問:介護保険制度における福祉用具貸与で、要支援1の者が給付対象となる福祉用具はどれか。
1.T字杖
2.手すり
3.車椅子
4.特殊寝台
5.移動用リフト
出典:厚生労働省HP 第54回理学療法士国家試験問題
【午後問題PDF】
解説
まず、福祉用具貸与について、下記のように定められています。
また、特徴としては、
高齢者は身体機能・生活状態などが変化しやすいので、
福祉用具は基本的には貸与になる。
※入浴、排泄関連用具など、他人が使用したものを利用することに心理的抵抗が伴うもの、形態・品質が変化し再利用できないものは「購入」
福祉用具貸与の13種目
※赤字は要介護1の者対象
※黒字は要介護2~5の者が対象
※青字は要介護4・5の者が対象
①車椅子
②車椅子付属品(クッション・テーブル・電動補助装置・ブレーキ)
③特殊寝台
④特殊寝台付属品(サイドレール・マットレス・ベッド用手すり・テーブル・スライディングボード・介助用ベルト)
⑤床ずれ防止用具
⑥体位変換器
⑦手すり
⑧スロープ
⑨歩行器
⑩歩行補助杖(松葉杖・カナディアンクラッチ・ロフストランドクラッチ・プラットホームクラッチ・多点杖)
⑪認知症老人徘徊感知機器
⑫移動用リフト(つり具の部分を除く)
⑬自動排泄処理装置(本体部分)
選択肢をみていきます↓
1.T字杖 :福祉用具貸与の種目に該当しない
2.手すり :要介護1対象
3.車椅子 :要介護2~5対象
4.特殊寝台:要介護2~5対象
5.移動用リフト:要介護2~5対象
ということで、答えは2になります。
解答には、暗記するというよりは、
要介護度の機能状態からある程度判断ができるかと思います。
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