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【第54回理学療法士国家試験】PM第41問:高次脳機能障害-検査【解説】

問:高次脳機能障害と検査の組合せで正しいのはどれか。

1.失語     - かな拾いテスト

2.注意障害   - TMT

3.記憶障害   - Kohs立方体組み合わせ検査

4.遂行機能障害 - BIT

5.半側空間無視 - BADS 

 

出典:厚生労働省HP 第54回理学療法士国家試験問題
午後問題PDF

解説

 

1.かな拾いテスト:遂行機能の検査

全て仮名で書かれた文章の中から「あ」「い」「う」「え」「お」の5文字を拾う検査

同時に内容理解が問われ、正解数や見落とし数、誤り数、見落とし率が求められる。

 

2.TMT:注意障害の検査

ランダムに配置された数字や仮名を順に繋いでいく課題

注意の分配、制御 機能が関与する。

 

3.Kohs立方体組み合わせ検査:軽度認知機能障害(MCI)のスクリーニング検査

各面が赤、白、青、黄、赤と白、青と黄に塗り分けられた1辺3センチの立方体を組み合わせて、難易度順に並べられた17問の模様を作る課題である。正解時間によって得点が変わり、制限時間以内に2連続して課題が達成できないと打ち切りになる。

 

4.BIT:半側空間無視のスクリーニング検査

下記6つの通常検査と9つの行動検査がある

【通常検査】

線分末梢試験・文字末梢試験・星印末梢試験・模写試験・線分二等分試験・描画試験

 

【行動検査】

写真課題・電話課題・メニュー課題・音読課題・時計課題・硬貨課題・書写課題・地図課題・トランプ課題

 

5.BADS:遂行機能症候群の行動評価

遂行機能症候群によって生じる日常生活上の問題を予測する為の検査バッ テリー。

 

よって、答えは2になります。

「2.TMT」が注意障害の検査であることは基本であるため、解ける問題(難易度は高くない)と思います。