【第54回理学療法士国家試験】PM第32問:キーンベック病【解説】
問:Kienbock病で障害されるのはどれか。
1.月状骨
2.三角骨
3.舟状骨
4.小菱形骨
5.大菱形骨
出典:厚生労働省HP 第54回理学療法士国家試験問題
【午後問題PDF】
解説
キーンベック病は原因不明で発症します。
月状骨がつぶれて扁平化する病気です(月状骨軟化症)。
月状骨は周囲がほぼ軟骨に囲まれており血行が乏しいため、
血流障害になり壊死しやすい骨の1つです。
ということで、答えは1です
手を良く使う青壮年(16~50歳くらい)の男性に多い
高齢女性にもみられる
【病期分類】
stageⅡ:骨硬化陰影
stageⅢ:月状骨圧潰、有頭骨近位移動
stageⅣ:関節症性変化
【治療】
「安静」やギプス、装具による「固定」
・手術療法
月状骨にかかる力を減らすために橈骨短縮骨切り術が行われたり、骨移植(遊離や血管柄付きなど)等
末期では壊死した月状骨摘出、そこに腱球挿入(腱を丸めてスペーサーとして利用)する方法などが行われます