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【第54回理学療法士国家試験】PM第21問:エビデンスレベル【解説】

問:最もエビデンスレベルが高いのはどれか。

1.無作為化比較試験
2.コホート研究
3.症例集積研究
4.症例対照研究
5.症例報告

 

出典:厚生労働省HP 第54回理学療法士国家試験問題
午後問題PDF

解説

まず「エビデンスレベル」とは

主に研究デザインによるエビデンスの質によって分類される指標です。「エビデンスヒエラルキー」ともいう。

エビデンス:根拠・証拠

 

エビデンスレベルの高い順に上から並べると下記図のようになります。よって答えは1.無作為化比較試験です。

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エビデンスレベルの高いものから解説していきます。

無作為化比較試験

ランダム化比較試験RCT:randomized controlled trial)とも言い、

対象を無作為に複数の群に分け、比較する研究

コンピュータで乱数を発生させ、割り付け表を使用します。

※くじ引き・サイコロなどを使用したものは「準ランダム化比較試験」と言います

 

コホート研究

前向き研究で一定の期間に特定の集団を追跡調査する研究

 

症例対照研究

横断研究または後ろ向き研究で、同一疾患(治療)と対照群に分けて調査する研究

 

症例集積研究

横断研究で同一疾患(治療)を対象とし、その特徴を調査した研究