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【第54回理学療法士国家試験】第23問:運動負荷試験【解説】

問:固定負荷にて行う運動負荷試験はどれか。

 1.Bruce法

 2.ランプ負荷法

 3.6分間歩行テスト

 4.マスターシングルテスト

 5.シャトルウォーキングテスト

 

出典:厚生労働省HP 第54回理学療法士国家試験問題
午前問題PDF

 

 

 

解説

運動負荷試験について下記3種類の負荷様式に分けます。

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1つずつ解説します↓

①固定負荷法(単一水準定量負荷法)

一定強度の運動を一定時間負荷する方法

等尺性負荷試験(ハンドグリップ法)

マスターシングルテスト・マスターダブルテスト

トレッドミル

自転車エルゴメーター

 

②多段階負荷法

トレッドミルや自転車エルゴメーターを用いて

運動強度を一定時間ごとに増加させる方法

プロトコール例: Astrand法やBruce法

 

 

 

③Ramp負荷法(直線的漸増負荷法)

数秒から1分以内で負荷強度を少しずつ増やすことにより、

ほぼ直線的に負荷強度を増加させる方法

 

 

 

 

問題の選択肢を1つずつみていきます↓

1.Bruce法

多段階負荷法プロトコールの1つ。

トレッドミルや自転車エルゴメーターなどで運動強度を一定時間ごとに増加させる

 

2.ランプ負荷法

上述のとおり徐々に負荷量が増加

 

3.6分間歩行テスト

6分間でできるだけ長く歩ける距離を測定

必要であれば、立ち止まって休むことも可

 

4.マスターシングルテスト

1段9インチ(22.86cm)の凸型の階段を、

規定のリズム(年齢・性・体重に応じる)で下記時間昇降する。

・マスターシングルテスト:1分30秒間

・マスターダブルテスト:3分間

・マスタートリプルテスト:4分30秒間

規定のリズム→つまり固定負荷

5.シャトルウォーキングテスト

9mの間隔を発信音に合わせて、往復歩行し、

1分ごとに速度を増加させる多段階負荷法

 

 

以上より、答えは4

 

ポイント

運動負荷の種類を3つに分け、

各運動負荷試験の内容から、どの種類なのかを判断する