問:固定負荷にて行う運動負荷試験はどれか。
1.Bruce法
2.ランプ負荷法
3.6分間歩行テスト
4.マスターシングルテスト
5.シャトルウォーキングテスト
出典:厚生労働省HP 第54回理学療法士国家試験問題
【午前問題PDF】
解説
運動負荷試験について下記3種類の負荷様式に分けます。
1つずつ解説します↓
①固定負荷法(単一水準定量負荷法)
一定強度の運動を一定時間負荷する方法
例
等尺性負荷試験(ハンドグリップ法)
マスターシングルテスト・マスターダブルテスト
自転車エルゴメーター
②多段階負荷法
トレッドミルや自転車エルゴメーターを用いて
運動強度を一定時間ごとに増加させる方法
プロトコール例: Astrand法やBruce法
③Ramp負荷法(直線的漸増負荷法)
数秒から1分以内で負荷強度を少しずつ増やすことにより、
ほぼ直線的に負荷強度を増加させる方法
問題の選択肢を1つずつみていきます↓
1.Bruce法
多段階負荷法のプロトコールの1つ。
トレッドミルや自転車エルゴメーターなどで運動強度を一定時間ごとに増加させる
2.ランプ負荷法
上述のとおり徐々に負荷量が増加。
3.6分間歩行テスト
6分間でできるだけ長く歩ける距離を測定
必要であれば、立ち止まって休むことも可
4.マスターシングルテスト
1段9インチ(22.86cm)の凸型の階段を、
規定のリズム(年齢・性・体重に応じる)で下記時間昇降する。
・マスターシングルテスト:1分30秒間
・マスターダブルテスト:3分間
・マスタートリプルテスト:4分30秒間
規定のリズム→つまり固定負荷
5.シャトルウォーキングテスト
9mの間隔を発信音に合わせて、往復歩行し、
1分ごとに速度を増加させる多段階負荷法。
以上より、答えは4
ポイント
運動負荷の種類を3つに分け、
各運動負荷試験の内容から、どの種類なのかを判断する