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【第54回理学療法士国家試験】第1問:関節可動域測定法【解説】

問: 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。

 

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出典:厚生労働省HP 第54回理学療法士国家試験問題
午前問題PDF

 

解説

 1.肩外転

【基本軸】肩峰を通る床への垂直線

【移動軸】上腕骨

【注意点】90°以上になったら、前腕を回外すること

 問題の図は正しい

 

2.肘伸展

【基本軸】上腕骨

【移動軸】橈骨

【注意点】前腕は回外位

 問題の図は中間位になっているので誤り

  

3.股伸展

【基本軸】体幹と平行な線

【移動軸】大腿骨

【注意点】膝伸展位

問題の図は膝屈曲位になっているので誤り

  

4.股内転

【基本軸】両側の上前腸骨棘を結ぶ線への垂直線

【移動軸】大腿中央線

【注意点】反対側の下肢を屈曲挙上して、その下を通して内転させる

 問題の図は正しい

 

5.足背屈

基本軸:腓骨への垂直線

移動軸:第5中足骨

注意点:膝関節を屈曲位で行う

 

 正答:1・4

 

ワンポイント

 誤りは全て測定の注意点。

 関節可動域測定法の表の「測定肢位および注意点」を覚えよう。