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パーソナリティ障害(人格障害)【精神医学】

「パーソナリティ障害(人格障害)」についてまとめます。

 

 

 

 

パーソナリティ障害(人格障害)とは

考え、感情、行動が常識からかけ離れ、生活に支障をきたしている状態。

 

 

 

A群パーソナリティ障害

 

妄想性パーソナリティ障害

他人に対する不信、疑いが強い

 

統合失調質パーソナリティ障害

社会から孤立しようとする自閉性がある

 

統合失調型パーソナリティ障害

・魔術的思考:奇妙な考えや行動

 

B群パーソナリティ障害

 

境界性パーソナリティ障害

見捨てられ不安:孤独に耐えられず見捨てられることを恐れる

・持続的な空虚感

・不安定な感情

・繰り返す自傷行為

青年期心理に関連する(自我同一性が不安定)

・不明瞭な自己像

嗜癖

 

×孤立の欲求

 

反社会性(非社会性)パーソナリティ障害

周りへの配慮不足

 

演技性パーソナリティ障害

過度に人の注意を引こうとする

・被暗示性

 

自己愛性パーソナリティ障害

自分を誇大に思い、自己中心的に振る舞う

×見捨てられ不安

 

C群パーソナリティ障害

 

回避性パーソナリティ障害

拒絶されることに過敏で、消極的になる

 

依存性パーソナリティ障害

他人に依存し、自信に欠ける

 

強迫性パーソナリティ障害

完全主義、柔軟性に欠ける

・幼児期の問題が影響する

・几帳面

×青年期心理に関連する

 

 

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行動症候群(摂食障害・ナルコレプシー)【精神医学】

「行動症候群(摂食障害ナルコレプシー)」についてまとめます。

 

 

摂食障害

食事に関連した行動の異常

・思春期から青年期に好発する

女性に多く発症(男:女=2:3程度)

×女性のみに発症する

 

・自己誘発性嘔吐

電解質異常(低カリウム血症)・代謝性アルカローシス

 

神経性無食欲症

・下剤の多用

・誘発性嘔吐がみられる

・ボディイメージの歪み

・過度の運動

×行動が不活発

×過活動や運動強迫が認められない

×食物に対する関心は低下する

 

《症状》

・徐脈

無月経

・低体温

電解質異常

 

×高血圧

×被毒妄想

×消化管の吸収不全

×骨密度増加

×恥毛が脱落する

 

神経性大食症

・神経性無食欲症より有病率が高い

・自己誘発性嘔吐

・神経性無食欲症に移行することがある(逆も)

・代償行動で最も多いのは自己誘発性嘔吐である(ほぼ必ず)

×カロリーの低いものを過食することが多い

 

 

 

ナルコレプシー(居眠り病)

・睡眠発作

・入眠時幻覚

・情動脱力発作(カタプレキシー):感情に一致して全身の脱力発作をおこす

・睡眠麻痺:入眠前後や起床直後に体を動かせなくなる

×けいれん発作

×概日リズムの障害による疾患である

×せん妄

 

 

 

 

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外傷後ストレス障害(PTSD)・解離性障害・転換性障害【精神医学】

「外傷後ストレス障害PTSD)・解離性障害転換性障害についてまとめます。

 

 

 

外傷後ストレス障害PTSD

外傷体験後、数週~6か月以内の潜伏期間を経て発症し、1ヵ月以上継続する。

・発症は個人の主観的反応の強さに影響される

 

《症状》

フラッシュバック追体験・外傷的出来事の夢を繰り返し見る・思い出す

回避:現場を避けて通る

・不安、抑うつ

・過剰な警戒心

・焦燥感

アンヘドニア(無快楽症):今まで楽しかったことにも喜びを感じなくなる。

・集中困難

・知覚過敏

睡眠障害

・驚愕反応

・自律神経の過覚醒状態を呈する

 

×思考途絶

×思考化声

×見当識障害

 

・アルコール乱用の要因となる

 

 

解離性障害転換性障害(ヒステリー)

心的外傷への自己防衛として、自己同一性を失う神経症の一種。

・葛藤が麻痺や失声などの神経症状となって現れる

 

《解離症状》

離人症状:自分自身の情緒・体験・行動などが自分のものと感じられない

自己・外界について生き生きとした実感が持てず、現実感が失われた状態

・もうろう状態

・遁走(とんそう):逃げ出すこと、行方不明

・健忘

・多重人格

 

・ガンザー症候群:的外れ応答

 

《転換症状》身体症状

・失立、失歩

・失声

視野狭窄

・知覚脱失

てんかん様発作(目撃者のいるところで起こる)

 

×尿失禁

×舌咬傷

×死の恐怖

×フラッシュバック

×作為体験

×意識消失(意識障害があっても消失にはならない)

×昏睡

×脳波異常

×作為体験の一種である

×強迫観念

 

 

 

 

 

 

 

 

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神経症性障害(恐怖症性不安障害・パニック障害・全般性不安障害・強迫性障害)【精神医学】

神経症性障害」についてまとめます。

 

 

 

恐怖症性不安障害(恐怖症)

ある対象や状況に対して強い不安が誘発され、避けようとする。

 

 

 

広場恐怖症:群衆の中や安全な場所に逃げ出すことが困難な場所などで不安や恐怖を感じ、その状況を避ける。

 

社交恐怖症:人前で発言することを恐れ、それを回避する

 

×「自分がやっていることなのに、自分がやっている感じがしない」(離人症状)

×「自分が見捨てられるのではないかと心配する」(境界性パーソナリティ障害

 

・個別恐怖症(高所・暗闇・動物・血・閉所など)

 

パニック障害

パニック発作:特別な状況や環境でなくても起こる。予知できない反復性の重篤な不安発作。睡眠中にも起こることがある

予期不安パニック発作がまた起きるのではないかと心配する

×思考散乱

×保続

×健忘

×脳波で棘徐波

×フラッシュバック

×自己臭(対人恐怖)

・発汗

・動悸

・呼吸困難

・死の恐怖

 

薬物療法

抗うつ薬

 

 

全般性不安障害(不安障害)

・特定の状況でなくても持続的(数週~数ヵ月間毎日)な不安が続く。

例:「家族がすぐにでも病気になるのではないか」という心配を繰り返し訴える

 

×疾病利得

 

 

強迫性障害

・強迫観念

例:厳粛な場所で「バカヤロー」と叫んでしまわないか、繰り返し気にしている

 

・強迫行為

例:不合理と思いながらも繰り返し手を洗う

 

×強迫行為はさせられ体験による

 

・対称性へのこだわりがみられる

・不合理な観念が繰り返し浮かぶ

 

 

×回避

×迂遠

×保続

 

曝露反応妨害法が有効

認知行動療法の一つ)

 

薬物療法

SSRI選択的セロトニン再取り込み阻害薬

 

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躁うつ病【精神医学】

気分障害についてまとめます。

 

 

 

双極性障害

うつ状態躁状態を繰り返す。

 

 

うつ病より遺伝的素因の関与が強い

・単極性うつ病より自殺率が高い

気分安定薬が用いられる

一卵性双生児の罹患一致率が高い(うつ病より)

 

×男性より女性が多い

×発症率は女性が2倍多い

×単極性うつ病より有病率が高い

×単極性うつ病より発症年齢が高い

×単極性うつ病より遺伝素因の関与が低い

×Ⅱ型では重度の躁状態がみられる

×同一個人では躁病相の回数はうつ病相の回数より多い

×うつ病より平均初発年齢が高い

 

 

 

躁病

観念奔逸:考えが次から次へと浮かび、話の方向性も変わる

・抑制消失

・行為心拍:次々に何かしなければという衝動にかられ、落ち着きなく行動し続けるが未完成になる

・注意転導

睡眠障害

・食欲亢進

×連合弛緩

×強迫行為

×思考散乱

×日内変動

 

・誇大妄想

・発明妄想

・血統妄想

・宗教妄想

 

うつ病

 

・身体疾患を有する患者でうつ病の有病率が高い

女性に多い

・生涯有病率:4%

×男性に多い

×生涯有病率は約1%である

 

双極性障害と比較》

・一卵性双生児の罹患一致率が低い

×有病率が低い

×平均初発年齢が低い

×有病率の男女差が小さい

×状況要因が誘因となって発症することが少ない

 

《治療・対応》

・急性期には休息をとらせる

・自殺しないように約束させる

・重要な問題の決定を先延ばしさせる

抗うつ薬の副作用について説明する

・休養の重要性について説明する

・ゆっくりと静養することをすすめる

・病気が必ずよくなることを保証する

×うつ病であることを伝えずに伏せておく

×重要な事柄についての判断を促す

×重要な事項についての自己決定を促す

×未解決の重要事項の処理をすすめる

×自殺の可能性は話題にしない

×気晴らしを推奨する

 

《電気けいれん療法(電気ショック療法)》

薬物療法が無効な場合や自殺の危険がある場合などに行う

 

×電気けいれん療法は効果がない

 

薬物療法

自殺企図に注意

 

SSRI選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、SNRI:汎用、副作用少ない

三環系薬物:有効だが、副作用が強い

×抗うつ薬は三環系薬物が最も広く用いられている

×症状の改善後には抗うつ薬を速やかに中止する

 

 

 

《症状》

思考障害・身体症状がある

 

・思考制止、思考抑制:些細なことにも決断に時間がかかる

・貧困妄想:「お金がなくなってしまい、もう生きていけない」

罪業妄想:「取返しのつかない過ちを犯してしまった」「周囲の人に迷惑をかけている」

・心気妄想:「不治の病にかかってしまい、もう死ぬしかない」

・微小妄想:「自分は何の価値もない人間だ」

 

・激越症状

 

早朝覚醒

昏迷(意識は清明であるが、意志の発動性の低下によっていっさいの自発行動がなくなる)

・行動制止

睡眠障害

・食欲不振

・胃腸障害

・体重減少

・易刺激性

・倦怠感

・頭重感

×行為心拍

×性欲亢進

×注察妄想

×被害妄想

×関係妄想

 

・「取り返しのつかない罪を犯してしまった」*

・「からだがだるくてしかたがない。今までの罰だ」

・「不治の病にかかってしまい、もう死ぬしかない」*

・「お金がなくなってしまい、もう生きていけない」*

・「頭が締めつけられる」

・「決められない」

・「迷惑をかけている」

・「周りが恐ろしい」

 

・何をするのもおっくうになる

・記憶力が無くなったと感じる

・些細なことの決断に時間がかかる

・自分の過ちでみんなに迷惑をかけたと思い込む

×理由もなく周囲が不気味に感じる

 

 

×自閉

×幻視

×途絶

×感情鈍麻

×帯続言語

×滅裂思考

×「いらいらする」

×「まわりから死ねと言ってくる。食事に毒を盛られている」

 

《仮面うつ病

身体症状が前景に出る

×作話症状が目立つ

×仮性認知症を呈する

×仮面様顔貌を呈する

×引きこもり傾向が強い

不定愁訴が目立つ

 

 

 

 

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統合失調症【精神医学】

統合失調症についてまとめます。

 

 

 

統合失調症とは

思考・知覚・感情・行動などに特徴的な症状をきたす精神疾患

 

 

概要

・内因性精神障害(遺伝・何らかの身体関与)

《成因》

・遺伝素因

ドパミン仮説

・神経発達障害仮説

脆弱性-ストレスモデル

×アミロイド仮説(アルツハイマー認知症

 

 

・発症年齢:思春期~中年(多くは30歳まで)

病前性格:分裂気質・内向的・細長型

・生涯有病率:0.8%

性差:なし

・患者の子は発病率高い

先進国で発病率高い

・社会経済地位の低い階層で発病率が高い

・冬季出生者に多い

・発病時期:男性で早い

・死亡率:健常者と比べ高い

・我が国では精神科入院患者に占める割合が最も多い

 

予後不良因子》

・男性

・若年での発症

・緩徐、潜在性の発病

・強い陰性症状

・神経学的症状

統合失調症の家族歴

×急性の発症(予後良好)

×明らかな発症誘因の存在(予後良好)

×発症から治療開始までの期間が短い(予後良好)

×病前の性格が社交的

×緊張病症状を示す(予後良好)

 

前駆期

・1年以上の前駆症状を認める(約70%)

・落ち着きがない、不安、緊張、作業能率の低下、引きこもり、注意、集中力低下、不眠、倦怠感、食欲不振、離人感、頭痛、肩こり、聴覚過敏

 

聴覚過敏

×奇異な妄想(急性期)

×滅裂な思考

×感情の平板化(消耗器:急性期の反動)

×緊張病症候群

×幻聴(増悪期)

 

《慢性期》

・軽度の認知機能障害

 

症状

・知覚

・感情

・意欲

・思考

 

×意識

×夜間の意識変容(認知症など)

×もうろう状態

×昏睡  ※昏迷はある

×知能

×情動失禁(脳血管障害)

・幻声

・思考奪取

・解体した会話

・非影響体験

・持続的な支配観念

・過敏な聴覚

・両価的な感情

×循環性の経過

・意欲低下

・自分の殻に閉じこもる

 

《陽性症状》

・幻覚(幻聴が多く、幻視は少ない。奇怪な内容が多い)

・妄想

・考想化声(思考化声)

・思考障害

・緊張病症状

薬物療法の適応

 

陰性症状》正常で見られるはずのものの欠如

・無為(何もしないでぶらぶらしていること)

・自閉

・感情鈍麻

➡環境療法の適応

 

 

治療

薬物療法(急性期)

・精神療法(慢性期)

・環境調整(維持期)

・生活指導(回復期以降)

・心理教育(回復期以降)

 

・家族心理教育 (家族の感情表出(高EE)が高いほど再発率が高い)

×絵画療法

×急性期の治療で症状が軽快した場合は速やかに薬物治療を中止する

生活技能訓練

 

薬物療法

ハロペリドール

 

・1日の服薬回数が少ないと服薬遵守を得やすい

・陽性症状に適応

×非定型抗精神病薬には錐体外路系副作用がない

×数種類の薬剤を少量ずつ投与すると副作用が少ない

×症状が改善したら薬物療法を終了する

 

薬物療法により改善しやすい症状》

・他人の声が自分に呼びかけてくる(幻聴:陽性症状

×1日中何もしない(活動性低下:陰性症状

×喜怒哀楽を表さない(感情の平板化:陰性症状

×自分の殻に閉じこもる(自閉:陰性症状

×身だしなみを気にしない(正常の精神活動の減弱:陰性症状

 

 

 

思考の障害

 

思考滅裂(滅裂思考)

考え、会話に統一性や関連性がない状態

解体した会話

(連合弛緩)

 

思考途絶

思考の進行が突然遮断され、会話が停止する

 

思考奪取

「自分の考えを抜き取られる」と感じるもの。

させられ思考の一種

 

・支配観念

例:突然子供を亡くし、その悲しい思い出が頭を離れず、それ以外のことが考えられない状態

 

・作為体験

自分の思考や行為が他者にさせられていると感じる体験

例:「他人からあやつり人形のように動かされる」と訴える

 

 

離人症

自分が自分でないような感覚が生じる(自我の障害)

例:「自分がやっていることなのに、自分がやっている感じがしない」と訴える

 

・思考吹入

 

・自生思考

 

・考想化声

 

・思考伝幡

「考えが伝わっている」と感じるもの

 

・被害妄想

 

・被毒妄想

誰かに毒を盛られた

 

・関係妄想

自分のことを噂している

 

・誇大妄想

 

・注察妄想

誰かに見られている

 

妄想知覚

正常な知覚があるのに、それに対して理解不能な特別な意味付けがなされ、強く確信するもの

例:「すれ違った人が咳払いをした。これは自分への嫌がらせである」と訴える

例:黒い犬を見て「不吉なことが起こるに違いない」と訴える

 

妄想気分

例:「不気味な何かが起こりそうだ」と不安緊迫感を訴える

例:「世界が破滅する」といった世界没落体験のかたちをとって現れる

例:「周囲の雰囲気が不気味に感じられる」と訴える

例:「自分の周辺でただならぬ事件が起こっている気配がして不気味だ」と訴える

 

妄想着想

何の原因も動機もなく、突然に考えが浮かび、確信する

例:突然「自分は全能の神である」と確信する

 

体感幻覚

例:「脳が溶けてしまった。脳がからっぽだ」

 

 

×思考制止(うつ病

×迂遠(知的障害・てんかん

×思考散乱(アメンチア)

×観念奔逸(躁病)

×誇大妄想(躁病)

・作為体験

誰かに操られている

 

・電波体験

電波をかけられている

 

破瓜型

・発病:16~20歳(思春期)

・慢性な経過で予後不良

・意欲の低下

 

緊張型

・発病:20~25歳

・急激に発症

・予後:破瓜型より良好 再発傾向あり

 

《症状》

・精神運動症状:興奮と昏迷

 

カタレプシー(一定の姿勢を長時間保持し、自分の意思で変えようとしない状態)

・常同症

・拒絶症

 

妄想型

・発病:30~35歳

・予後:多彩

 

×児童期に妄想型統合失調症が発症することはない

 

《症状》

・幻覚と妄想が主症状

・情意面

 

 

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記憶【臨床心理学】

「記憶」についてまとめます。

 

 

《臨床神経学での記憶》

即時記憶:秒単位

・近時記憶:数時間~数日 再生には意識する必要がある

・遠隔記憶:数年間

 

記憶機能・障害

・Papez回路、Yakovlev回路(前頭葉底面・側頭葉底面)

・側頭葉:言語記憶

海馬:短期記憶(陳述記憶)   ×扁桃体:感情・食欲・性欲

・加齢(成人期後期)

 

小脳(記憶に基づく運動の修飾)

・器質性精神障害アルツハイマー認知症・脳血管障害・頭部外傷など)

・健忘:特に宣言的記憶の障害された状態

 

アルツハイマー認知症

・時間の見当識が障害されやすい(人物よりも)

エピソード記憶の低下が早期(次に意味記憶、手続き記憶は比較的長期間残る)

 

《脳血管性認知症

・短期記憶障害

 

記憶障害の評価

RBMT(Rivermead Behavioural Memory Test)

・HDS-R

・RAVLT

・MMSE

×RCPM:知能検査

×CMI:

×内田・クレペリンテスト

記憶過程の要素

・記銘(符号化):情報を憶えこむこと

・保持(貯蔵):情報を保存しておくこと

・想起(検索):情報を思い出すこと

        「再生:以前の経験を再現する」

        「再認:以前に経験したことと同じ経験であると確認できる」

        「再構成:以前の経験をその要素を組合せて再現する」

※()内は情報科学的視点での呼ばれ方

 

×計画立案:遂行機能の要素

×転換:注意の切り替え

×配分:注意をどこに向けていくのかの配分

 

感覚記憶

数秒間の極めて短時間の記憶

 

 

短期記憶

20秒程度の短い間だけ保持される記憶

 

 

 

長期記憶

比較的長い間保持される記憶

 

宣言的記憶(陳述記憶)

内容を言葉で表せる

エピソード記憶:出来事・体験

意味記憶:知識(社会常識・地名・言語など)

 

意味記憶の例》

・古典の授業で暗記した和歌を10年後も覚えている

・「日本の首都は東京である」という記憶

 

宣言的記憶

想起が意識化されない・意識することなく再生

手続き記憶:身体で覚えている記憶・技能

        ・反復訓練によって獲得される

        ×普遍的な概念に関連する

        ×内容は常に意識化される

        ×非言語的な表象として想起される

ライミング:先行刺激が後続刺激の処理に影響を与える

        ・潜在記憶の一つ

        ×学習によって習熟する

        ×健忘症候群では障害される

 

 

《手続き記憶の例》

・患者が正しい運動パターンを反復練習しているとき

×患者に理想とする運動パターンを言葉で教示しているとき

×患者に運動課題を提示しつつ説明しているとき

×患者が運動を試行錯誤しているとき

×患者が実際の生活環境で実践しているとき

・自転車の乗り方などの熟練に関連する記憶

・箸の使い方などの熟練に関連する記憶

 

《プライミング

 

作業記憶(ワーキングメモリー

短期的な情報の保存だけでなく、認知的な情報処理に関する記憶

・情報の処理と保持を同時に行う

・短期記憶の一種 ×数日間保持される

 

 

自伝的記憶

自分の人生に関する記憶

エピソード記憶の一種

 

展望的記憶

予定など将来の行動に関する記憶

例)「30分後にベルが鳴ったら訓練を終了してください」という課題を遂行する際に活用する記憶

 

 

 

 

 

 

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