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【泌尿器疾患】糸球体腎炎・ネフローゼ症候群・尿路結石症・尿路感染症【内科学】

「糸球体腎炎・ネフローゼ症候群・尿路結石症・尿路感染症についてまとめます。

 

 

 

 

糸球体腎炎

 

急性糸球体腎炎:A群溶連菌の咽頭感染後に起こる糸球体の汎発性炎症・Ⅲ型アレルギー疾患

慢性糸球体腎炎:びまん性に糸球体が障害され、慢性に経過する疾患 

 

《症状》

・高血圧

・浮腫

・蛋白尿

(急性):血尿・発熱・頭痛・倦怠感

 

 

 

ネフローゼ症候群

糸球体基底膜の透過性亢進により、高度の蛋白尿、低蛋白血症を呈する疾患

 

 

 《症状》

・圧痕性浮腫

※細胞外液中の総Na量が過剰となることが原因

 

蛋白尿低蛋白血症

アルブミンの減少

 

高脂血症

※肝臓でのアルブミン生成が活発になり、同時に悪玉コレステロールも作られる

 

腎臓腫瘍

成人:腎癌(グラビッツ腫瘍)

小児:腎芽腫(ウイルムス腫瘍)

 

《症状》

・血尿

・疼痛

・腰部に触れる腫瘤

 

腎盂炎腎盂腎炎

 腎の細菌感染症

 

《症状》

・高熱

・悪心

・嘔吐

・頻尿

・排尿痛

・CVA叩打痛

 

 

 

尿路結石症

尿路に結石(シュウ酸Caが多い)が生じ、閉塞して症状を来す。

 

 

 

《原因》

 

廃用症候群 ??

×糖尿病

・男性に多い

 

《症状》

・側腹部疝痛

・鈍痛

・血尿

 

疝痛:数分~数時間の周期的に反復する発作的な内臓痛(差し込むような痛み)

尿路感染症

尿路に細菌が繁殖し、腎・腎盂・尿管・膀胱に非特異性炎症を来す

 

 

《原因》

・長期臥床

・脊髄損傷の急性期合併症

・女性に多い(尿道が短いため)

 

《症状》

・発熱

・尿混濁

・蛋白尿

・排尿痛

 

 

 

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【呼吸器疾患】腎不全の治療(運動療法・生活指導・透析)【内科学】

「腎不全の治療」についてまとめます。

 

 

 

 

運動療法について

・腎血流量(糸球体濾過量)は運動強度に依存して減少する

 ×運動療法によって糸球体濾過量が改善する

 

・等尺性運動を避ける (有酸素運動が適している)

・運動負荷量の設定は自覚的運動強度(Borg Scale)が重要

  

×下肢の浮腫には起立台での起立訓練が有効である

血液透析日にも運動療法が行われる   ×透析直前に運動を行う (透析中はOK)

×シャント側の手の運動は禁忌である (大きな負荷は避ける)

・血圧はシャントのない側で測る

 

 

食事制限について

《制限が必要なもの》

蛋白質:老廃物の一種である窒素代謝物を作り出すため(低栄養に注意)

カリウム (ただし、低カリウム血症にも注意)

・ナトリウム(塩分):高血圧を来しやすい

・飲酒(アルコール)

・水分:水分を尿として排泄することができないため

 

 

※日常の身体活動量は制限する必要はない

 

透析療法について

 

・対象者数は年々増加傾向

血液透析(95%以上)が多い ※腹膜透析(5%以下)

昼間透析(80%以上)が多い ※夜間透析(15%以下)

・透析導入の原因疾患:糖尿病性腎症が最も多い

・透析対象者の死亡原因:心不全が最も多く、次いで感染症・脳血管障害

 

 

※腎機能障害では身体障碍者手帳を取得できる(→透析治療を受けられる)

 

 

《透析の合併症》

・不均衡症候群(血圧低下・痙攣・倦怠感・頭痛・不整脈などの症状を呈する) 

動脈硬化

・骨軟化症

・出血傾向

・末梢神経障害

 

・むずむず足症候群

 

 《腹膜透析》

・自身で治療が可能なため、通院は月1.2回で良い

・毎日、1回30、1日3-4回程度の治療が必要

(治療ノートなどの自己管理が必要)

 

・血圧変動が小さい(血液透析に比べ)

 

 

 

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【泌尿器疾患】慢性腎不全と急性腎不全【内科学】

「慢性腎不全と急性腎不全」についてまとめます。

 

 

 

急性腎障害

数日から数週間で腎障害に陥るもの 

・腎不全に至る前の軽度のものも含める

・回復が期待できる

・多臓器不全などに併発した場合、死亡率が高い

 

※早期治療で腎不全に至らない場合もあり、腎障害と呼ばれるようになった。 

 

《分類》 

・腎前性:血液が腎に流れてこない(出血・脱水・心疾患など)

・腎性:腎臓の障害(糸球体腎炎など)

・腎後性:尿管・膀胱の障害(尿路結石・前立腺肥大など)

 

 

 

 

 

慢性腎不全

徐々に血尿や無尿が起こり、放っておけば尿毒症へ進展する

 

 

・悪化するまで自覚症状が少ない

・多くは非可逆的

脳卒中の危険因子

 

《原因》

代謝性疾患:糖尿病性腎症 ・ 痛風

・血管性疾患:高血圧(腎硬化症) ・ 動脈硬化

・糸球体疾患:糸球体腎炎

・尿路閉塞性疾患:尿路結石

・感染性疾患:腎盂腎炎 ・ 腎結核

・腫瘍性疾患:多発性骨髄腫 ・ 腎細胞がん

・自己免疫疾患:全身性エリテマトーデス

 

 

 

 

 

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【泌尿器疾患】腎不全【内科学】

「腎不全」についてまとめます。

 

 

 腎不全

 

腎臓の機能が正常時の30%を下回った状態を腎不全という。

 

※腎臓の機能と腎不全症状

・尿の生成→多尿・夜間頻尿(進行すると、乏尿・無尿)

・有害物質の排出→尿毒症

・水・電解質の調節→浮腫・肺水腫・高カリウム血症

・pHの調節→代謝性アシドーシス

・ホルモンの分泌→高血圧・貧血

ビタミンD活性化→骨粗鬆症・骨軟化症

 

 

 

尿検査

・たんぱく尿

・微量アルブミン尿

・潜血反応(血尿)

・尿糖

 

※糖尿病性腎症の場合、ごくわずかしか尿中アルブミンが検出されないので見過ごされる。これを防ぐ

アルブミンはタンパク質の中でも分子が小さい(他タンパク質より早い段階で尿中に出る)

 

 

血液検査

 

・血清クレアチニン

・血清尿素窒素(BUN)↑

・ヘモグロビン値↓

ヘマトクリット値↓

 

 

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【呼吸器疾患】フローボリューム曲線【内科学】

「フローボリューム曲線」についてまとめます。

 

 

 

 

フローボリューム曲線とは

最大吸気位から最大努力で最大呼気位まで呼出した時の、気速と気量の関係を表したグラフ。 

 

f:id:kigyou-pt:20210625125441j:plain


《測定方法》息を精一杯吸い込み、その後精一杯吐ききる

 

《縦軸》気速(ℓ/秒):呼気の速度

《横軸》気量(ℓ):呼気の量

 

 

閉塞性換気障害

1秒率:70未満 (上手く吐くことができない)

 

 

f:id:kigyou-pt:20210625125556j:plain


《軽度》下に凸・気量は正常

《重度》下に凸・気量も低下

 

拘束性換気障害

%肺活量:70%以下 (たくさん吸えない)

 

f:id:kigyou-pt:20210625125509j:plain

 

《軽度》気量が低下・形状は正常

《重度》気量さらに低下・形状も崩れる

 

 

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【呼吸器疾患】その他の呼吸器疾患②(気胸・肺性心)【内科学】

気胸・肺性心」についてまとめます。

 

 

 

気胸

 胸膜の破損により胸膜腔に空気が貯留する状態。

 

 

《原因(分類)》

 

自然気胸:やせ型男性に多い

・続発性気胸COPD間質性肺炎・肺がんなど

・外傷性気胸(緊張性気胸

 

 

《症状》

 

×自然気胸:喀血

 

 

《リハビリ》

・呼吸訓練は禁止 (口すぼめ呼吸・咳嗽訓練)

 

 

 

肺性心

肺疾患による肺機能障害のため肺血流抵抗が増大し、右室肥大から右室機能不全に陥った状態

 

 

×左室肥大

 

 

無気肺

 

気道内分泌物、血液、誤飲物などによる気道の閉塞により、閉塞部より末梢の含気が減少した状態。

 

 

《原因》

・異物

脊髄損傷の合併症

 

 

※関節可動域訓練など禁忌ではない

 

 

結核

結核菌による感染が肺に起こった疾患

※空気感染(飛沫核感染:通常のマスクではNG)

※日本では予防接種(BCG)により感染しにくい・発病しにくい

 

 

《症状》

・微熱・咳・痰・倦怠感・食欲低下・体重減少など

喀血

・息苦しさ

 

 

《所見》

・ラングハンス巨細胞

・類上皮細胞

・乾酪壊死

・空洞形成

 

 

 

×ゴム腫(第3期梅毒疹)

 

 

SARS重症急性呼吸器症候群

SARSコロナウイルスによるウイルス性肺炎

 

《原因・感染》

飛沫感染

 

※患者の隔離が感染拡大防止策である

 

《症状》

・高熱

・高齢者では致死率が高い

 

 

×微熱

 

 

 

肺炎

肺実質の炎症

 

・高齢者の発症率、死亡率が高い(がん・心臓病・脳卒中の次か同程度)

 

 

《原因》

・感染により生じる場合が多い

・人工呼吸器関連(緑膿菌黄色ブドウ球菌・腸内細菌など)

×生活習慣病(急性感染症に分類される)

 

 

細菌性肺炎:肺炎球菌・インフルエンザ菌黄色ブドウ球菌緑膿菌

非定形型肺炎:マイコプラズマクラミジア

ウイルス性肺炎:麻疹・コロナウイルスサイトメガロウイルス

《高齢者の肺炎》

誤嚥性肺炎が多い

×高熱がみられる

×肺尖部の病巣が多い

×咳反射の亢進がみられる

×死因となる例は減少している

 

 

 

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【呼吸器疾患】その他(肺塞栓症・気管支拡張症・睡眠時無呼吸症候群)【内科学】

肺塞栓症・気管支拡張症・睡眠時無呼吸症候群についてまとめます。

 

 

 

 

肺塞栓症・肺梗塞

肺塞栓:静脈中に入った塞栓子が肺動脈を閉塞した状態

肺梗塞:その末梢領域の出血性壊死を来した状態

 

《原因》

・肥満

・長期臥床

深部静脈血栓症

心不全

下肢の術後に多い

 

×リンパ浮腫

 

《症状》

・急激に出現する胸痛

・呼吸困難

・血痰

・チアノーゼ

・突然死の危険(緊急に治療を要する)

 

 

 

《所見》

・心電図:非特異的(特別な所見はない)

 

 

気管支拡張症

 

 気管支内腔の不可逆的拡張を来す疾患

 

《原因》

・慢性的な気道の感染

・気道の詰まり

・先天性

・免疫異常

 

《症状》

・慢性の大量の血痰、喀血 → 湿性咳嗽

朝起床時に多い

・感染しやすい

副鼻腔炎を合併することが多い

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群

1晩(7時間以上)の睡眠中に30回以上の無呼吸が、レム・ノンレム睡眠の両方に出現する病態

 

※無呼吸:10秒以上の口と鼻での気流の停止

 

《好発》

・壮~中年の男性

・肥満者

・高血圧

 

《症状》

・起床時に頭痛

・急に眠気に襲われる

 

・不眠

・いびき

 

×脱力発作

×悪夢

 

《治療》

・鼻腔持続陽圧呼吸

 

×口すぼめ呼吸

 

 

 

 

 

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